甲府市の9月定例市議会一般質問が9日行われ、甲府刑務所移転や甲府銀座ビルなどについて質問が出された。
甲府刑務所移転は、輿石修議員(新政クラブ)が「施設が老朽化してきているうえに、今後整備が予定されているリニア新駅やスマートICも近い。移転する必要があるのでは」と質問。七沢リニア交通政策監が「今秋にもJR東海から示されるリニア新駅の位置などを考慮し、土地利用を考える際の研究課題としたい」と答弁した。
また、児童館建設についても「南部地区については大規模な小中学校の4割が集中している。児童館建設の予定をお聞きしたい」と質問。長田総務部長が「今後の利用状況やニーズ調査を行い多角的に研究していきたい」と答えた。
売却決定が延期になっている甲府銀座ビルについては、山田弘之議員(こうふクラブ)が「市としての関わりを尋ねたい」と質問。山本副市長が「現時点では東京国税局から回答はないが、市としては中心市街地活性化計画とともに検討している。関係者と密接な連携を図り検討していきたい。落札者から事業計画が提出されれば、事業内容を審査し『優良建築物整備事業補助金』の準備もしている」と回答した。
このほか、堂の山キャンプ場については、山田議員が施設整備の要望を述べると、長田総務部長が「2011年度に施設全体の調査を実施した。本年度も換気扇を修理しており、来年度以降は管理棟や炊事棟、トイレ、外壁塗装の整備を予定している」と計画を述べた。