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建設業渋川地区安全衛生大会を開く

2013/09/28 群馬建設新聞


建設業労働災害防止協会群馬県支部渋川分会および群馬県建設業協会渋川支部は26日、渋川市の金島ふれあいセンターで2013年度建設業渋川地区安全衛生大会を開催した。前橋労働基準監督署、県渋川森林事務所、県渋川農村整備センター、県渋川土木事務所、渋川市、渋川地区公共工事安全対策推進協議会との共催で行われ、吉岡町や榛東村、県企業局の渋川工業用水事務所などの職員を含む官民約200人が参加し、労働災害防止に向けて講習を受け思いを新たにした。

冒頭、主催者代表としてあいさつに立った篠原宗應分会長(群建協渋川支部長)は「健康な体と健康な精神を宿さなければ安全な仕事はできない。もう一度会社ぐるみで見直しをしてほしい」と各企業へ健康管理を呼びかけた。また「昨年は全国で367人が建設業で命を失っている。われわれの仲間が1日1人以上現場で亡くなっている現実を見て、今後の安全作業に取り組んでもらいたい」と喚起した。

来賓には前橋労働基準監督署の鈴木幹雄安全衛生課長、県渋川森林事務所の高橋正直所長、渋川地区公共工事安全対策推進協議会の堀江広行会長(県渋川土木事務所次長)、県渋川農村整備センターの岩倉進次長、県企業局渋川工業用水事務所の小鮒一夫所長が駆けつけた。鈴木課長は本年度の労働災害発生状況を解説。県内建設業は昨年と比較し増加傾向にあり、渋川地区を含む前橋管内も増えていることから一層の注意を求めた。県渋川農村整備センターの石川智之センター長の代理としてあいさつした岩倉次長は、県営事業への協力に感謝しつつ、安全施工による社会資本整備を強調した。公務が重なり欠席した星名建市県議会議員と阿久津貞司渋川市長のメッセージも代読された。

続いて群馬県建設業協会の各支部で展開されている、会員企業の女性社員が工事現場を視察する活動「環境すみずみパトロール」を担当する「しぶかわ5Sパトロール隊」が紹介された。

鈴木課長による講習では、事故の発生で最も多い墜落・転落災害を防ぐことと新規参入した経験の浅い労働者への注意と教育が強く指摘された。その後行われたアトラクションは県内外で活躍するサックスフォン奏者の福田普之氏がリーダーを務める「福田普之&SUS4」の演奏会が開かれ、参加者はリラックスしたムードで楽しんでいた。

最後に建災防群馬県支部渋川分会の樋口信彦安全委員が大会決議を読み上げ、「高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害」のスローガンのもと、参加者は労働災害撲滅へ心を一つにした。

大会後に渋川分会の2013年度通常総会が行われ、昨年度事業報告や本年度の事業計画案など上程されたすべての議案が承認された。安全衛生管理体制の確立などに力を入れて建設業界の状況に適応した安全衛生教育などを推進することが確認された。


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