記事

事業者
山梨県富士東部農務事務所

山梨県富士東部農務 11月に中神地実施設計/先行地区は来年度から工事/道志村防災事業

2013/10/11 山梨建設新聞

 県富士東部農務事務所が本年度から事業着手した、道志村の農村災害対策整備事業の事業スケジュールなどが明らかとなった。本年度は中神地土砂崩落防止施設のほか、境沢水路および安全施設、大久保土砂崩落防止、ヘリポートまでのアクセス道-の4地区を優先し測量設計などに着手。いずれも来年度から工事に入る構え。このうち、中神地土砂崩落対策は基本設計が近く完了することから11月中にも実施設計をあらためて委託する意向。大久保地区も月内にも測量設計を委託する予定。

道志村農村災害対策整備事業は▽中神地土砂崩落防止▽境沢水路および境沢安全施設▽大久保地区土砂崩落防止▽大室指緊急避難路(ヘリポートへのアクセス道)▽大栗橋耐震補強▽防火水槽設置-整備を計画。全体の事業期間は17年度まで。総事業費に7億7200万円を投入する。

 中神地土砂崩落防止は、11年度に山腹の斜面が崩れ家屋が流されていることから土留工など災害防止工事を優先的に実施する。基本設計は山梨技術研究所(笛吹市石和町唐柏585-1■055-261-6333)が1420万円で受託。ボーリングや解析を進めており、今月末に完了する予定。引き続き11月中にも実施設計を委託する考えを示している。納期は年度末。工事は来年度早々にも発注し、早ければ単年度で終了させる方針。

 境沢水路および境沢安全施設は、水路整備と水路に接する法面の崩落防止を図る。測量設計用地調査は第一測量(富士吉田市中曽根3-2-24■0555-22-2633)に882万円で委託。業務を進めている。

 大久保地区土砂崩落防止は、境沢地区と同様に用水路整備や法面崩落防止を図る。今月中にも用地測量調査設計を委託し工法も検討する。工事は来年度以降順次進める方針。

 ヘリポートへのアクセス道路は、大指地区のヘリポートまでの既存道路(L200m)のW3mを4・5mに拡幅する計画。測量設計用地調査は、三和エンジニアリング(富士吉田市松山2-7-14■0555-30-1080)が1010万円で受託。工事は来年度となりそう。

 大栗橋耐震補強は来年度に設計を委託する構え。L80m、W4m、鋼製。落橋防止を図る。工事は15年度となる見込み。

 このほか、防火水槽(60立方m)は17年度までに8カ所の整備を計画している。本年度は2~3カ所を選定し設計を委託する意向。来年度以降については消防との話し合いで設置場所などを決めていく。





紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら