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山梨県富士河口湖町

河口湖北岸で第2期整備を計画

2013/10/12 山梨建設新聞

河口湖北岸(河口・大石・浅川・長浜地区)の第2期都市再生で富士河口湖町は本年度から5カ年かけ基盤整備を行っている。対象面積は795hで全体事業費は3億1500万円(交付対象費2億6400万円)を見込む。来年度には一部工事を発注。河口湖浅間通り辻広場と防災施設や、長浜親水広場及び遊歩道、湖畔街路灯整備などを計画する。工費は来年度当初予算案へ要望しそうだ。

 このうち本年度分の総事業費は8800万円。同予算で▽河口ポケットパーク(設計委託・用地取得)▽同パーク防災施設設計委託▽河口多目的駐車場(設計委託・用地取得)▽河口浅間通り辻広場(設計委託・用地取得)▽同広場防災施設設計委託▽長浜親水芝生広場及び湖畔遊歩道設計委託▽湖畔街路灯(ソーラーLED式9基・フットライト18基)設計委託-などを進めている。

 委託関係では見積り合わせにより7月にポケットパーク用地測量をアトラス測量(同町小立3876)、また8月に辻広場設計と長浜新水広場及び遊歩道設計をブレーンズ東部支店(都留市平栗159)へそれぞれ委託。本年度はこのほかにも未発注の委託業務があるが、いずれも県内の富士東部周辺業者による見積合わせ発注になりそうだ。

 また来年度に工事を予定する辻広場は旧道(国道137号)と新倉トンネルから繋がる主要地方道河口湖精進線の交差点周辺に整備。鯉ノ水遺跡案内板などのほか耐震性貯水槽埋設(100t程度)やベンチ設置、植栽を行う。

 設計段階のため工事内容の変更も考えられるが現時点でポケットパークは河口浅間神社周辺に多目的駐車場と一体的に整備。耐震性貯水槽埋設とマンホールトイレ、ベンチ(災害時かまど利用)を備える。

 このほか関連する工事として来年度以降に町道7050号線や河口湖北岸地区サイン整備なども予定されている。

 河口湖北岸地区の再整備は国のまちづくり交付金を活用し第1期整備を2007年度から開始した。富士山世界遺産登録に伴う来訪者の増加で駐車場不足や回遊性の向上などの課題が浮上したため町では第2期計画を策定。利便性の向上や防災拠点となる広場整備を行い、魅力のある地域づくりを推進していく。


【写真=辻広場の整備予定地。県道整備が進められている】

辻広場の整備予定地。県道整備が進められている002986.JPG

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