県立丸子修学館高等学校(上田市)は23日、生徒の進路支援一環として、県建設業協会上小支部(支部長=金井洋・金井組代表)の協賛を得ての企業研修を実施した。
研修には2年生の生徒41人が参加。公共工事の建築と土木の現場(各5カ所)のなか、生徒が希望する現場を見学した後、図面の見方や書き方などを学んだ。
上田市が発注した交流・文化施設建設現場には、公務員の建築関係の就職を希望する小林祐樹さんと、大工職人を目指す清水夕輝さんが出席。講師を鹿島建設の藤森啓祐計画長と宮下組の赤羽辰夫現場代理人が務め、藤森計画長らは工事概要を現場事務所で説明した後、2人が希望する職種を中心に説明しながら建設中の現場を案内した。2人は興味深げに熱心に話を聞きながら見て回った。
藤森計画長は高校生の就職状況について「鹿島建設は今まで規模を縮小してきたが、東京オリンピックが開催されることになり現在募集を行っているがそれがなかなか……」と首を傾げ、「この職業は一人前になるのに最低3年はかかる。オリンピックが目の前に迫り、育成してる暇が無いため経験者を求めている」と実状を語った。
【写真:事務所で説明を受けた後、現場で作業を実感した】