習志野市は、こども園整備と既存市立幼稚園・保育所再編計画の第2期計画(案)をまとめた。計画期間は2014年度から19年度までの6年間で、大久保保育所に新栄幼稚園を統合して、(仮称)大久保こども園を整備。また、菊田保育所、本大久保保育所、本大久保第二保育所は近隣に移転して建て替え民営化。実花幼稚園とつくし幼稚園は、保育所機能を加えることで、こども園化して民営化。さらに、開発により人口が急増している奏の杜地区と、菊田保育所跡地には民間認可保育所を誘致するとともに、状況に応じて国有地を活用した民間保育所の誘致を検討。整備費はこども園整備及び保育所再編で16億4500万円、民間保育所の誘致で11億2300万円の合計27億6800万円を見込む。
第2期計画の主な視点は、①子育ち・子育ての拠点となるこども園の整備②待機児童対策の強力な推進③老朽化施設への速やかな対応。これを受けて、大久保保育所の老朽化に対応するため、大久保保育所の場所(敷地面積5706㎡)で新栄幼稚園を統合し、子育ち・子育ての拠点となる(仮称)大久保こども園を整備する。
同こども園は、大久保保育所の施設を一部使用、一部を建て替える。0歳児から5歳児までの保育・教育を実施することとし、定員は220人(0歳児10人、1歳児20人、2歳児30人、3歳児40人、4歳児・5歳児各60人)。17年度に設計、18年度に工事を行い、19年4月に開園予定。整備費は4億9200万円(すべて市の負担)。
また、菊田保育所は、谷津2丁目の保育所用地(1873・11㎡)に移転して建て替え、私立化する。名称は(仮称)私立谷津第二保育園。定員は126人(0歳児6人、1歳児10人、2歳児20人、3歳児・4歳児・5歳児各30人)。14年度に法人募集と設計、15年度に工事を行い、16年4月に開園予定。整備費は5億1100万円(うち市負担5000万円)。定員減少分については、他の施設での弾力的な運営や、国有地を活用した保育所誘致を検討する。
本大久保保育所及び本大久保第二保育所は、大久保4丁目の習志野市教職員住宅跡地(2644・38㎡)に移転して建て替え、同じく私立化する。名称は(仮称)私立本大久保保育園。定員は165人(0歳児10人、1歳児20人、2歳児25人、3歳児30人、4歳児・5歳児各40人)。17年度に法人募集と設計、18年度に工事を行い、19年4月に開園予定。整備費は6億4200万円(うち市負担1億3800万円)。本大久保第二保育所の施設については、15年度から始まる(仮称)子ども・子育て支援事業計画の策定状況に応じて、活用することもある。
幼稚園の再編に関しては、今後も教育・保育需要が見込まれる実花幼稚園と、つくし幼稚園の2園について、保育機能を加え、こども園化する方法で私立化する。保育児童は0歳児から5歳児まで。移管先は学校法人、社会福祉法人または現に幼稚園を運営している者とし、土地・建物・備品いずれも原則として有償譲渡とする。
いずれも15年度に幼稚園私立化ガイドラインの見直しを行い法人を募集。法人決定後、同年度で設計、16年度に工事を行い、17年4月に開園予定。
実花幼稚園の私立化後の名称は(仮称)私立実花こども園、場所は現実花幼稚園敷地(5894㎡)で、定員は181人(0歳児6人、1歳児10人、2歳児15人、3歳児30人、4歳児・5歳児各60人)を予定。
一方、つくし幼稚園の私立化後の名称は(仮称)私立つくしこども園、場所は現つくし幼稚園敷地(2982㎡)で、定員は158人(0歳児3人、1歳児5人、2歳児10人、3歳児20人、4歳児・5歳児各60人)を予定。
このほか、待機児童の解消を図るため、人口急増地域において民間保育所を誘致する。対象となるのは、奏の杜地区の民間所有地に誘致する(仮称)私立谷津・奏の杜保育園(奏の杜1丁目、2丁目、3丁目または谷津7丁目)と、菊田保育所跡地の市有地に誘致する(仮称)私立菊田保育園、それに(仮称)子ども・子育て支援事業計画の策定状況に応じて検討する国有地を活用した民間認可保育所。
(仮称)私立谷津・奏の杜保育園の定員は120人程度で、14年度に工事を行い、15年4月開園予定。(仮称)私立菊田保育園の定員は167人程度で、16~17年度に工事を行い、18年4月開園予定。整備費は(仮称)私立谷津・奏の杜保育園が5億1100万円(うち市負担5000万円)、(仮称)私立菊田保育園が6億1200万円(うち市負担1億500万円)。