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愛宕トンネル天井板撤去 13~17日まで全面通行止め

2013/12/04 山梨建設新聞

 県は今月、愛宕トンネルの天井板を撤去する。撤去は13日午前10時から17日深夜24時まで終日全面通行止めにして実施。周辺道路の混雑が予想されるため県では国道20号甲府バイパスなどを使った広域的な迂回を呼びかけている。設計はエイト日本技術開発(東京都)、撤去工事は宏和建設(甲府市)が担当する。

 笹子トンネル事故から1年。県は愛宕トンネルについて「安全性は確保されているが将来にわたって安心して通行してもらえるようにする」とし天井板撤去を始める。

 県中北建設事務所によると、天井板の撤去はバックホーとダンプを使用して行う。まずバックホーで天井板を1枚ずつ解体しダンプへ積み込み、その後高所作業車で吊り金具類を撤去。最後にFRPメッシュ工法ではく落防止を図る。これを繰り返し約353mにわたる天井板を撤去していく。併せて抗口付近に設置されている吸音板の撤去も予定。県担当者は「期間内に予定通り工事を終わらせるよう全力を尽くす」と力を込めた。

 天井板撤去は「天井板撤去班」「ブラケット撤去班」「吊り金具撤去班」「はく落対策班」の4班体制で実施。天井板撤去班は重機と大型ダンプそれぞれ2台を使うほか、監視用高所作業車、発電機、集塵機を用意する。ブラケット撤去班は高所作業車、4tダンプ、4tユニック、発電機、集塵機。吊り金具班は高所作業車、発電機、集塵機、12tユニックを使う計画だ。

 同事務所道路課の五味幸仁課長は「工事期間中は車の利用を控え電車やバスなどの公共機関を利用してほしい。車で移動の際は渋滞情報を確認し時間に十分余裕を持って移動してもらえれば」と話している。



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