県高萩工事事務所は、都市計画道路「十王北通り線」(主要地方道十王里美線)街路改良事業(日立市十王町伊師~山部)について、JR常磐線と立体交差する跨線橋(十王町伊師本郷)の建設に向けた詳細設計を㈱エイト日本技術開発(本社・東京都)で進めている。常磐線をまたがない部分も含め、橋長188・7m(予備設計の数値)の橋を架ける。予備設計での橋梁タイプをたたき台に、用地交渉と並行しながら詳細設計をまとめていく。
この事業は、十王町の市街地を東西に結ぶ道路として日立市十王町伊師の国道6号から同師十王町山部の主要地方道日立いわき線を結ぶ延長4370mの道路改築事業。
十王町の市街地は常磐線で東西に分断されており、常磐線を横断する幹線道路は十王町南部の川尻跨線橋のみ。東西方向の円滑な移動に支障を来していることから、十王北通り線の整備が急務。
これまで国道6号から都市計画道路「鳥井戸堂畑線」までの区間、および鹿島谷団地から日立いわき線までが開通している。
現在は、延長1199m(十王町伊師~山部、幅員16/6m)について2006年度から街路事業に着手。1199m区間の総事業費は36億3000万円。
本年度は、起点となる橋梁西側の道路改良を金成重機建設㈱(日立市十王町)などで進めているほか、埋蔵文化財発掘調査を橋梁東側で行っている。
今回の設計は、この1199m区間内に架けるJR常磐線の跨線橋。2005年には予備設計を、エイト日本技術開発の前身である日本技術開発㈱でまとめた。
これに続く詳細設計で、道路橋示方書の改定に伴い行う。県土木部公園街路課発注の11月6日の入札ではエイト日本技術開発が税抜き4930万円で落札した。
設計の仕様によれば、常磐線をまたがない西側部分はPC4径間連続T版桁橋の99・5mで、またぐ部分は鋼3径間連続非合成箱桁橋の89・2m。幅員が10・5mでうち車道7m、歩道3・5m。常磐線をまたぐ部分は両側歩道で14mとなる。横断歩道橋1橋、土留工10基を見込む。
設計期間は来年3月28日までだが、年度をまたぐことが予想される。今後、用地交渉と並行して詳細設計がまとめられる。