茅ヶ崎市は、先にPFI(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)を用い、整備を行うことを表明していた(仮称)柳島スポーツ公園整備における実施方針を公表した。募集に際しての企業の条件、スケジュールなどを明らかにしている。合わせて整備や維持管理、運営に際し、市が求める水準(質)を示した要求水準書も公表している。来年4月に公告を行う。
スポーツ公園は、相模川河畔スポーツ公園の移転整備事業で、公園周辺で計画される国道や相模川の整備により計画が立てられた。整備地は、海沿いを走る国道134号の北側、柳島小学校の南側に位置する柳島向河原地区の6・5㌶。これまで、市では、平成15年度から移転先の検討を行い、19年に柳島向河原地区に移転・整備することを決め、さらに20年に事業区域を設定し、22年度には基本計画を策定、そのうえで23年11月に基本設計をとりまとめている。都市計画決定の手続きを済ませている。
23年の基本設計によると、園内には、一周400mの8レーンのトラックに、その中にサッカーなどができる総合競技場を整備。トラックの外周にはスタンド、管理諸室が入る管理棟、更衣室、防災倉庫や多目的室を整える。それを囲むように、ジョギングコースを設ける。この他、来園者用の駐車場などを整備する。この他、公園は、南西部地域の防災拠点としての機能を持たせる。工事費は初期で40・5億円。将来整備工事7・1億円、計47億円を見込む。
事業は、民間事業者が施設の設計、建設を行った後、市に所有権を移転し、事業期間を通じて事業者が施設の維持管理及び運営行うBTO(Build-Transfer-Operate)方式を計画。
平成27年1月から30年3月24日までに設計、建設を進め、30年3月25日から供用開始し、50年3月31日まで運営を担う。契約後は28年3月までに設計、そこから30年3月までに施設を整える。
事業者の参加に当たっては、施設の設計業務に当たる者、工事監理業務に当たる者、施建設業務に当たる者、維持管理業務に当たる者、運営業務に当たる者で構成することを基本とする。ただし、複数を兼ねることもできる。
このうち、建築設計では、市の入札参加登録業者で陸上競技場、野球場、サッカー場等を含む1 0 , 0 0 0 平方m以上の屋外体育施設の設計の実績。公園の設計でも過去の公園設計の実績を求めた。
施工では、建築を行う企業は、市の入札参加登録業者で、経審の建築の評価値が900点以上。施設整備は同じく土木の評価値が900点以上を条件とした。
今後は、24日から事業者からの質問の受付を開始し、3月に特定事業の選定・公表というスケジュールだ。4月に入札公告を行い、9月に落札者の決定、12月に事業契約の締結を図る。30年3月までに施設整備を完了させる。