県と厚木市は、同市内で計画されている都市計画道路「環状3号線」の変更案(素案)を明らかにし、7日から縦覧手続きを開始している。全長7・8㌔のうち約2㌔について事業着手することとなったもので、一部は土地区画整理事業予定地を抜ける。大半は地表式で、トンネル137m、高架430mで整備を図る。両者は今秋の都市計画決定を目指し、公聴会、都市計画審議会の手続きを踏んでいく。
環状3号線は、長谷字籠堰を起点に棚沢字大道添までの延長7,850mの路線で、市内西部地域を南北に結ぶ道路として位置づけられている。現在は、延長1、815mが整備済みで、整備率23%となっている。
同線は、市が25年度から29年度までの5ヶ年を計画期間とした第7次厚木市道路整備五箇年計画において、県道63 号(相模原大磯)から市道辻戸室線(都市計画道路3・4・10 号尼寺原幹線)までの延長約2、000mについて、事業着手することが示されている。途中、組合施行での事業が計画される森の里東土地区画整理事業区域内を抜けるもので、県道63 号(相模原大磯)から下古沢方面への延伸を図るとともに、土地区画整理事業施行地区への主要なアクセス道路としての機能も兼ね備える。
これまで地表式で計画していたものを愛名字宮奥、同字松葉付近の約137mをトンネル(都市計画の手続きでは地表式と表記)や、都計道尼寺原幹線から区画整理事業予定地内に向かって430mを嵩上げして変更するもの。また、これまで明記されていなかった車線数を4車線と記した。
縦覧は、厚木市都市計画課と県県土整備局都市計画課で7日から28日まで。整備は市が手がける。道路の縦覧と同時にに都市計画区域の変更(市街化調整区域から市街化区域の編入)に向けた手続きも行われ、区画整理事業予定地と道路の69・7㌶(区画整理事業は68・0㌶)が市街化区域となる。
2月の公聴会を経て都市計画原案を作成し、再度縦覧を行い、都市計画審議会を経て計画決定の運び。両者では今秋の決定を目指している。