取手市は、今月30、31日に開かれる2014年第1回市議会臨時会に(仮称)ウェルネスプラザ整備事業費を盛り込んだ補正予算案を上程する。事業費は13~15年度までの3カ年継続で総額20億5600万円【年度別の内訳は別表】。このうち建設費が20億2000万円、施工監理が3600万円となる。この補正予算案が可決されれば、3月上旬にも一般競争入札を公告し、4月に入札を執行。15年夏ごろの供用開始を目指す。プラザの規模は、S造地下1階地上3階建て、延べ床面積約2958㎡。
(仮称)ウェルネスプラザは、11年に策定した「取手駅北土地利用構想」におけるまちづくりの目標「~市民の健康を増進し、活力を創出する中心市街地~ウェルネス・タウン取手の創造」を実現するための中核的施設となるもの。
約3624㎡の敷地に、S造地下1階地上3階建て、延べ床面積約2958㎡のプラザと、約1800㎡の多目的広場公園を整備する。
プラザ西側の1・2階には、420㎡の多目的ホールを配置。最大収容人数約400人。音響設備のほか、昇降舞台と電動式座席を備え、座席を並べた状態でも、平土間の状態でも利用できる形式とする。2階部分には音響・映像・照明の調整室(47㎡)、親子観覧室2室(4㎡・10㎡)を用意する。
広場との一体的な活用も見込む、幅員10m以上の「屋根付き広場」を挟んだ1階東側には、健幸トレーニングジム(121㎡)と男女それぞれのシャワーロッカールーム、約100人まで利用できる講座室(142㎡)を配置。
2階の西側は多目的ホール上部となるため、保健センターを東側に集約。北から南に向かって、健幸増進室(147㎡)、保健指導室(36㎡)、問診室(55㎡)、計測室(41㎡)、歯科検診室(36㎡)、診察室(41㎡)を利用しやすく並べたほか、健幸キッチン(78㎡)や事務室(121㎡)、会議室(28㎡)を配置した。
3階東側には、272㎡のキッズプレイルームを用意。地下には、ホールの昇降舞台ピットや防火水槽、雨水貯留槽、緊急汚水槽、受水槽・ポンプ室を配する。
館内は全面バリアフリーとし、多機能トイレや授乳室を設置。エレベーターは1台。また太陽光発電や雨水利用、LED照明を導入し環境に配慮するほか、災害時の一時避難所として、発電設備や防災倉庫を完備する。
多目的公園は敷地南側に約1800㎡で計画。西側には屋根付きの屋外ステージを設置するほか、中央部の芝生広場を囲む形でカラーゴムチップの100mループを用意する。
芝生広場沿いの南側にはストレッチ&コミュニティファニチャーを設置し、さらに南側をフォレストゾーンとする。
このほか敷地外周沿いに植栽を配置。このうち都市計画道路3・4・8号沿いの西側にはドウダンツツジ、東側には桜を植栽する。駐車場は20台分(うち2台分が身体障がい者用)。
設計は山下・根本設計JV(㈱山下設計・㈱根本英建築設計事務所JV)が担当。
今回の補正予算案が承認されれば、3月上旬にも一般競争入札を公告し、4月に入札を執行する。現時点で3件分離などの発注形態は未定。来年度を中心に工事を進め、15年夏ごろの供用開始を目指す。なお今回の補正予算案には、整備工事費のほかに、用地代9395万4000円を計上している。
【図=①ウェルネスプラザ1階平面図②施設配置図③継続費】