土浦市(中川清市長)は、2014年度(平成26年度)当初予算案を発表した。主なものでは、新庁舎整備事業に総額47億2808万4000円を計上。また消防拠点施設整備に3カ年継続費26億4555万7000円(14年度=10億4573万8000円、15年度=15億9636万3000円、16年度=345万6000円)、水郷プール再整備事業に2カ年継続費21億3294万7000円(14年度=3億9119万2000円、15年度=17億4175万5000円)を設定。市営斎場整備事業は事業費を追加し、昨年度に設定した継続費を組み替えた(13~16年度、総額29億6694万1000円)。このほか西口ペデストリアンデッキ整備事業、都和小学校校舎改築事業、第二小学校屋内運動場改築事業、新治地区小中一貫教育学校整備事業に継続費を設定した。このような市の歴史に刻まれる大型事業の推進により、普通建設事業費は前年度比46%増の141億2780万8000円、一般会計も前年度比9・3%増の572億7000万円と、過去最大の予算規模となった。
新庁舎は、ウララI(イトーヨーカドー土浦店跡)を活用。地下1階は生鮮食品売り場や店舗、倉庫などとする。1階~4階とウララⅡ7階は執務室ゾーンを基本とし、このうち1階と2階部分には店舗を配する。4階部分には議会関連ゾーンを用意。総改修面積は2万8250㎡。またウララ広場に大きな屋根を掛けて庁舎の顔となる施設とする。㈱久米設計による実施設計を本年度末までにまとめ、新年度早々に工事を発注。15年の5月の供用を目指す。
消防本部消防拠点施設は、田中町2071番1ほか20筆に移転・改築する。現在は㈱久米設計(東京都江東区)で実施設計を策定中。敷地内には庁舎棟(免震+S造3階建て、延べ床面積3857・74㎡)のほか、車両車庫と訓練棟(A・B)を配する。来年6月にも土木造成工事に着手。建築工事は2014年後半から15年度末までの2カ年で実施し、16年度当初の供用開始を目指す。
斎場整備事業は、本年度当初予算で組んだ継続費に建築エリア内の外構工事や造成工事費などを加えて、4カ年継続費に組み替えた。新年度早々にも工事を発注し、3カ年で工事を進め、16年12月の供用開始を目指す。
水郷プールは、東日本大震災で被災した既存施設を解体し、跡地に新プールを整備する。内部には流水プールや多目的プール、ちびっ子プールのほか、直線スライダーやチューブスライダーを配する。基本・実施設計をセントラルコンサルタント㈱茨城営業所(つくば竹園)が担当。工事は新年度から2カ年で実施し、16年7月のオープンを目指す。
学校関係では、都和小学校、第二小学校で工事の継続費を設定。
都和小は老朽化に伴い校舎を敷地内で改築する。継続費は2カ年総額17億1909万1000円(14年度=2億7545万7000円、15年度=14億4363万4000円)。設計は㈱増山栄建築設計事務所(土浦市)が担当。施設規模はRC造3階建て、延べ5200㎡程度。
土浦第二小屋内運動場の継続費は、4億2674万4000円(14年度=1億1376万9000円、15年度=3億1297万5000円)。改築する施設規模はRC一部S造2階建て、延べ960㎡程度。設計は須藤隆建築設計事務所(土浦市)が担当。
また新治地区の3小学校を統合し、新治中学校の敷地内に施設一体型の小中一貫校の整備を計画しており、基本・実施設計費に2カ年継続費6959万8000円(14年度=2087万9000円、15年度=4871万9000円)を設定した。
学校施設耐震化事業には9億6133万円を計上。下高津小・荒川沖小・右籾小の校舎、大岩田幼稚園園舎の耐震補強および大規模改造を行うほか、土浦一中特別教室と土浦第五中校舎の実施設計に着手する。
(仮称)荒川沖地区市民運動公園では、工事費に3億4952万3000円を計上し、15年9月の供用を目指す。
道路関係では、真鍋神林線延伸道路整備事業に5億8572万2000円を計上し、道路改良工事(L660m)や用地買収、補償などを行うほか、常名・虫掛線街路事業で、道路改良工事(1億2676万7000円)、田村沖宿線で道路改良工事(6700万円)などを進める。
土浦駅西口では、ペデストリアンデッキ整備事業に2カ年継続費6億6161万1000円(14年度=1億980万3000円、15年度=5億5180万8000円)を設定。基礎工2基や下部工2基、桁製作工などを行う。
また広場整備事業に3億5039万1000円を計上し、広場改修工事(日本庭園撤去)やペデストリアンデッキシェルター設置工事を進める。
一方、特別会計では下水道事業が51億4334万7000円と前年度比9・3%の減。このうち公共下水道(汚水)整備に4億2835万5000円、公共下水道(雨水)排水路整備に4億7906万6000円を盛り込んだ。
水道事業では、配水管施設整備や老朽管の更新に5億5000万円を計上し、配水管布設(2160m)や老朽管更新(6314m)を進める。また右籾配水場における配水池築造工事で、配水ポンプ室、機械・電気計装設備、場内配管工事を進める。