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神奈川県平塚市

平塚市が湘南海岸公園の再整備計画を発表

2014/02/26 日本工業経済新聞(神奈川版)

 平塚市はこのほど、海岸沿いに立地する湘南海岸公園の再整備計画をまとめ発表した。平成23年6月に策定した再整備方針をもとに、パブリックコメントでの意見を踏まえ、とりまとめたものだ。5つのゾーンに分け、維持管理や、新たな施設整備計画を示している。市ではこれを基に26年度から基本設計作業に着手し、27年度から再整備を実施する。

 湘南海岸公園は、茅ヶ崎市側の相模川河口の千石河岸から大磯町側の金目川河口、撫子原の国道134号や海岸沿いに位置する、全長約4㌔。面積58・6㌶の総合公園。このうち、同市高浜台の湘南海岸公園プール、運動広場、グラウンドや湘南平塚ビーチパーク、龍城ヶ丘プールを含んだ12・29㌶が開設されている。

 再整備計画では、公園を大磯町側から「虹ヶ浜」、「袖ヶ浜」、「龍城ヶ丘」、「湘南海岸公園」、「高浜台」の5つのゾーンに分け、ゾーンごとに整備内容を示した。

 このうち、「虹ヶ浜」、「袖ヶ浜」は砂浜と飛砂砂防林が広がる豊かな自然環境が残るエリアと捉え、海岸機能に必要な維持管理で臨む方針を立てた。

 一方、「湘南海岸公園」は、中核を成すエリアと位置づけ、整備計画を考えた。駐車場は来園者の増加を目的に、拡大し設置する。駐輪場も同様な考えで整備する方針を立てた。来園者増への対応では、既存トイレの損傷が激しいことから、新たに設置し、また多機能トイレも設けることとした。市内唯一のフットサル場は、充実を図るため、2面に増設し、人工芝に張り替える。世代を問わず運動機会の提供を目的に、ストレッチや軽運動施設ができる器具を備える。ビーチパークには、バスケットボールコート2基を整備する。

 「龍城ヶ丘」は2箇所の市営プールについては廃止し、跡地は、深さや大きさなどプールの構造を最大限活用した多目的広場に用途変更することとした。このほか、休憩所を整備し、売店を設ける。エリア内にトイレがないことから、男女別と多機能を設置する。

 高浜台ゾーンは、維持管理を基本に、地震や津波などから避難する際の経路や施設を表示した案内板を設置する。

 市では、26年度予算案に同公園を含む設計委託費として2、300万円を計上している。27年度からの再整備に向け、準備を進める。


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