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新たな和保育園が竣工

2014/04/04 長野建設新聞

東御市は2日、旧和と旧西部(海善寺)の両保育園を統合した新市立和保育園の竣工式を挙行した。

 新園舎は、建物の骨組みや内装に地元和地区(東上田)の山林で伐採したカラ松と、市内のくるみの木を壁の一部に使った。段差をなくしバリアフリーに仕上げられ、屋根には太陽光発電パネル(出力10kw)を設置。天井を高く設け、明るく風通しも良く自然木の香り、木の温もりで解放的な建物。

 建設工事を請け負った北澤土建(本社・上田市)の北澤博貴取締役支店長は「それぞれの木の特徴を生かしたつくりは苦慮したが、出来て見るととても素晴らしいもになった」と安堵の表情を浮かべていた。

 式典には、地元の区長はじめ、小学校PTA、地元県、市議会議員ら約100人が出席。

 花岡利夫東御市長はあいさつで「行政が子育て世代を支援することは重要な施策のひとつ。保育園の改築は、単に老朽化した施設の更新することでなく、未来を担う子どもたちの豊かな情操を養うためにも材木を使用して、木の温かみを感じられるようにしました」と述べた。

 当日は青空が広がり、春先の暖かい日差しが降り注ぐなかで、テープカットをして、園児50人が歌を披露するなどして新たな船出を祝った。

 〔設計・建設関連事業者〕

◇設計及び工事監理:宮本忠長建築設計事務所(長野市)

◇建築主体工事:北澤土建(本社・上田市)

◇造成工事:竹内工業(東御市)

◇地域産木材利用促進事業:上田第三木材(上田市)

◇電気設備工事:渡辺電業(東御市)◇設備工事:荒井設備(東御市)

 〔施設概要〕

◇敷地面積9176.03㎡◇園舎の構造:木造一部鉄骨造(遊戯室)◇園舎延床面積:1424.44㎡◇定員170人(園児数168人)◇駐車場102台 ◇総事業費約7億円

ネット用園児がお歌を披露005825.jpg ネット用s-テープカット005826.jpg ネット用s-設計・建設関係者と柳沢和子園長さんを囲んで記念写真005827.jpg

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