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神奈川県川崎市

川崎市福祉センター跡地活用施設整備基本計画を策定

2014/04/08 日本工業経済新聞(神奈川版)

 川崎市健康福祉局では、川崎区日進町の福祉センター跡地活用施設整備の方針を検討してきたが、先月行われたパブリックコメント等を踏まえて、福祉センター跡地活用施設整備基本計画を策定した。

 この基本計画は、福祉需要や関連計画の状況を踏まえた上で、跡地活用施設の基本目標、それを踏まえた導入機能、建物形状・整備手法・スケジュール等を整理し、基本的な方向性を示し、事業者募集や選定を行うにあたっての条件、基本・実施設計を検討・策定する際に前提とすべき事項など、今後の跡地活用施設に関する取組の基本的事項を明確化するために策定した。

 建物の形状については、計画敷地面積4,038.2平方mに法令上の建築可能範囲を踏まえて、高層案と中層案を示した。高層案では、15階に塔屋で延べ16,080平方m、中層案では、12階に塔屋で延べ16,666平方mを想定している。このように容積率を最大限に活用した場合、約16,000平方mの民間施設を含む建築物になることから民間の資金・ノウハウを活用した整備手法を検討した。

 その結果、跡地活用施設については、定期借地権方式(市が民間事業者に土地を貸付けた上、事業者が施設全体を建設する等々)で整備すること基本とした。民間事業者の募集にあたっては、現行施設の解体から新施設の設計・建設までを一体的に進め、市への施設部分の譲渡や維持管理、運営までを行う民間事業者を募集する。特養老人ホームは別途社会福祉法人を募集。

 事業者選定にあたっては、価格面を考慮するとともに、質の面も総合的に評価して民間事業者を選定する総合評価方式を基本とする。

 スケジュールは、26年度半ばまでに事業者を選定し、その後解体、設計に入り、28年度前半に工事着手し、30年度前半に開所の予定。


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