記事

事業者
茨城県土浦市

土浦市が斎場整備で初弾工の水路・市道付替を今月公告

2014/04/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市環境衛生課は、用地の取得が完了したことから、市営斎場の改築工事に着手する。今月中に北側農業用水路と市道の付替工事を一般競争入札で発注。続いて議会案件となる建築主体工事、電気設備工事、空調設備工事を発注。このほか6月までに太陽光発電設備工事、給排水衛生設備工事を順次発注する。工事は3カ年で進め、2016年度内の供用を目指す。事業費(工事監理委託・建設工事)は4カ年(13~16年度)継続費に29億6694万1000円を設定している。


 

 市営斎場は1980年3月に供用。老朽化、狭隘化から更新が必要となり、㈲イーアイシー(神奈川県横浜市)で「市営斎場施設更新基本計画」を策定。昨年から基本実施設計を㈱アール・アイ・エー東京支社(東京都港区)で進め、本年9月に策定を完了した。

 整備場所は既存敷地(7974㎡)を基本に、北側および東側への用地を拡幅(計5221㎡)した、約1万3000㎡(建築基準法に基づく計画通知敷地面積は9596・27㎡)。

 施設規模は、火葬・葬棟・待合を兼ね備えたRC一部S造平屋建て、延べ床面積4245・05㎡。内部には火葬炉6基(ほか汚物炉1基)、告別室2室(1室120人収容)、待合室5室(火葬専用)、お清め室2室(葬祭専用)を配する。駐車場は普通車が108台増の188台分、マイクロバスが3台増の8台分となる。

 工事は、拡張した敷地を利用し新葬祭棟と火葬専用待合室を建設。続いて既存斎場(待合室と式場)を解体、跡地への新火葬棟を整備。最後に既存火葬棟を解体し、外構工事を行う。

 今月中に北側農業用水路と市道の付け替え工事の一般競争入札を公告。続いて、建築主体工事と電気設備工事、空調設備工事を発注する。このほか、35kWの太陽電池や10kWのパワーコンディショナー4台などを整備する太陽光発電設備工事と、給排水衛生設備工事を発注する。給排水衛生工事には雨水再利用設備工事なども含まれる。なおガス設備工事は随意契約での発注を予定している。

 工期は建築主体工事が約32カ月、電気設備、空調設備、給排水衛生設備、ガス設備が約27カ月、太陽光発電設備が約12カ月。

 火葬炉設備工事(火葬炉6基、汚物炉1基)は、プロポーザルで選定した㈱宮本工業所(富山県富山市)が担当する。工事契約は来年度を予定。

 事業費(工事監理委託・施設整備工事)は総額29億6694万1000円。昨年度当初予算で組んだ継続費に建築エリア内の外構工事や造成工事費などを加えて、4カ年継続費に組み替えた。

 年度割りは、13年度が1億3031万1000円、14年度が9億1681万2000円、15年度が12億152万2000円、16年度が7億1829万6000円。


【図=新斎場鳥瞰パース】


土浦市 市営斎場鳥瞰パース017014.jpg

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら