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千葉公園に新体育施設/施設集約で基礎調査/千葉市

2014/06/04 日刊建設タイムズ


 千葉市スポーツ振興課は3日、千葉公園内への新体育施設整備に関する基礎調査業務委託の公募型プロポーザル募集要項を公表した。6月19日から同23日正午まで提案書を受け付け、7月7日の面接を経て同11日に選定結果を公表する予定。千葉公園体育館、千葉公園水泳プール、千葉市武道館、千葉中央コミュニティセンター体育施設、それに千葉公園内にある中央・稲毛公園緑地事務所の老朽化等への対応と施設の効率的な管理運営を目的として、同公園内への施設の集約を検討するもの。委託期間は2015年3月31日まで、委託限度額は700万円(消費税を含む)とする。

 参加資格要件は、同種または類似かつ敷地活用を含む延べ床面積5000㎡以上の施設整備に係る基本構想、基本計画策定業務または基本設計業務の元請としての実績を有することなど。

 千葉公園(中央区弁天3丁目)の中にある体育館、水泳プール、中央・稲毛公園緑地事務所と、公園の外にある千葉コミュニティセンター体育施設(中央区千葉港2-1)、千葉市武道館(中央区末広2-11-1)等を対象に、同公園内への施設集約による新施設の整備について検討する。

 基礎調査では、整備候補地や既存施設の現状を整理するとともに、競技団体や利用者などへのアンケート等を行い、求められる機能を検討。新体育施設の基本理念、新体育施設整備の基本方針、千葉公園内における敷地利用の基本方針、施設整備に向けての概算事業費及び想定される整備手法、事業スケジュール等を明らかにする。

 新体育施設の現時点での想定機能は、アリーナ(面積2000㎡、バスケットボールコート2面、バレーボールコート3面、観客席1500席/固定)、サブアリーナ(面積850㎡、バスケットボールコート1面、バレーボールコート1面)、柔道場、剣道場、弓道場、プール(屋外50m、屋内25m/徒歩プール・子ども用プール)、諸室(トレーニング室、体力測定室、スタジオ、幼児体育室、控え室、更衣・シャワー室、器具庫、救護室、事務室、警備室)、中央・稲毛公園緑地事務所(管理事務所、薬剤倉庫、資機材倉庫、バックヤード、車庫)。

 千葉公園体育館は、1972年に建築されたもので、敷地6909㎡にS造2階建て、延べ3755・52㎡。アリーナ部分は38m×31mで、バスケットボール2面、バレーボール2面、バドミントン8面、卓球24台、そのほか体操競技や剣道などにも対応。観客収容人数はスタンド1000人、フロア椅子2000人、立ち見1700人。

 千葉公園水泳プールは、1960年に建築されたもので、敷地8666㎡に水連公認の50mプール(50m×20m、9コース、深さ1・3m~1・6m)、子供プール(長さ20m、幅7m~19m、深さ0・9m~1・0m)、徒渉プール(面積275㎡、変形、深さ0・4m~0・45m、すべり台1基)、それにRC造2階建て、延べ705・06㎡の事務所棟を備えている。

 また、同公園の外にある千葉市武道館は、県から無償で借り受けている建物に柔・剣道場、弓道場などを備えている。土地の面積は2277・34㎡(市有地)。開設されたのは1964年で、建物規模はRC造2階建て、建築面積756・62㎡、延べ1391・60㎡。

 千葉中央コミュニティセンターは、RC造地下3階地上10階建ての建物の4階から6階までをコミュニティセンターとして使用しており、このうち4階部分にある25mの屋内温水プール及び子どもプール、それに柔剣道場と、6階部分にある体育館(アリーナ面積1089㎡)を集約する予定。

 千葉公園は、1946年6月の戦災復興都市計画に基づき、同市初の総合公園として整備することが決定された。約16haの公園内には、体育施設以外に綿打池(貸しボート)やお花見広場、遊具広場・運動広場、四季の花壇・ふれあい広場、荒木山、好日亭、大賀ハスのある蓮池・蓮華亭、好日亭などが整備されている。


千葉公園内体育施設_R002055.jpg

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