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千葉県船橋市

まず臨海部から委託/市有地4000㎡の活用も/回遊性創出基本構想/船橋市

2014/06/11 日刊建設タイムズ


 船橋市政策企画課は10日、臨海部の回遊性創出に向けた基本構想策定業務のプロポーザル実施要領を公表した。JR船橋駅から臨海部への回遊性創出のうち、浜町2丁目にある市有地の活用を含めた臨海部の回遊性創出に向けた基本構想を策定する。本業務委託後、追ってJR船橋駅南口周辺部の基本構想策定についても委託。両基本構想について整合を図り、JR船橋駅から臨海部への回遊性創出の方策を明らかにする。

 今回(臨海部)の基本構想策定業務については、6月30日に参加申し込み及び第1次選定資料の提出を締め切り、7月4日に第1次選定結果を通知。その後、同18日に第2次選定資料の提出を締め切り、7月下旬もしくは8月上旬のヒアリングを経て、8月中旬に受託候補者を特定する。

 参加資格は、船橋市の建築関係建設コンサルタント業務または土木関係建設コンサルタント業務の競争入札参加資格を有していることなど。委託期間は契約日の翌日から2015年3月31日まで、提案限度額は600万円(消費税を含む)とする。

 船橋港親水公園や県企業庁から譲渡されたJR南船橋駅南口駅前用地(面積約4万5000㎡)、浜町2丁目用地(浜町2-1-19及び51、面積約4000㎡)などを拠点として捉え、現状分析、課題の抽出及び整理、回遊性創出の提案等に基づいて、主に船橋大神宮から沿岸部までの回遊性を創出するための基本構想を策定する。その際、浜町2丁目用地に関しては、併せて具体的な活用方法も検討する。

 また、追って委託するJR船橋駅南口周辺部の基本構想では、山口横丁(市道14-073号線)と御殿通り(市道14-070号線)の整備構想を中心に、主にJR船橋駅南口から船橋大神宮までの回遊性を創出するための基本構想を策定する。その際、船橋駅前の本町4丁目用地(面積約300㎡)の具体的な活用方法についても併せて検討する予定。

 船橋市の本町地区には、市の玄関口でもあるJR船橋駅やその周辺の中心市街地、歴史と伝統のある船橋大神宮がある。一方、湊町地区にはJR南船橋駅周辺に大型商業施設が立地しているほか、船橋港親水公園、ふなばし三番瀬海浜公園など海に近い立地を生かした施設がある。

 しかし、地区間、施設間の結びつきが弱く、中心市街地から臨海部までの徒歩等による回遊性に欠けており、同市の魅力の一つでもある「海」を、まちづくりの中に十分に生かしきれていない。このため市は本年度で、JR船橋駅から臨海部への回遊性創出に向けて基本構想を策定することにした。


船橋市本業務の対象区および主要施設_R002094.jpg

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