上野原駅南口駅前の広場施設整備について上野原市都市計画課は、用地交渉が順調に進み、めどがつけば、事業を前倒しして、連絡通路整備(既存駅通路と接続)工事費を15年度の当初予算案へ要望する。17年度に昇降施設、18年度に駅前広場の供用開始を目指す。
市がまとめた計画案によると、主な施設整備は①昇降施設棟②連絡通路③駅前広場④公衆トイレ⑤地域活性化施設⑥駐輪場⑦その他-などとしている。
このうち昇降施設棟は、地上3階で延べ床面積246㎡の規模。高さ21m、幅16m、奥行7mとし、2階と3階の間は吹き抜け構造。駅前広場と3階床面との高低差約17mある。1階と2階フロアには、待合室、エレベーターホール。3階フロアは展望台、待合室、エレベーターホールとしている。15人乗りエレベーター3基(転回スペース確保)を整備する。
連絡通路はL24m、W4・8m(既存駅通路と接続)。
また駅前広場は、全体面積が約4000㎡(62m×76m)で、そのうち車道部(ロータリー部)の面積は約2300㎡(46・5m×55m)。乗降場場所については、▽バス乗降場所(5カ所)所▽身体障害者用乗降場所(1カ所)▽一般車・タクシー乗降場所(5カ所)とする。一時駐車場については身体障害者用1台分と一般車用10台分。ロータリーの周囲の雨よけシェルター(通路屋根)は約103mとしている。
公衆トイレは、男性用、女性用、多目的用(オストメイト対応)。
地域活性化施設(建築面積56㎡、幅8m×奥行7m)として、①観光案内所②物産販売スペース③バス券売所などを置く。
駐輪場(屋根付き)は面積約300㎡、バイク100台、自転車4台としている。
その他の施設として、耐震性貯水槽、照明灯(LED)、防犯カメラ、植栽(シンボルツリーなど)、昇降施設内および駅前広場通路等にベンチを設置する。
駅前広場施設などの整備予定地は、駅前広場と駅南の県道新田松留線から広場につながる市道上野原駅南口駅前広場線(今後新設する)約5000㎡の場所。広場から駅につながるエレベーターを設置して、北口にあるバスターミナルを南口に移す。
なお詳細設計は、建設技術研究所(東京都中央区)が担当し、年度内までに仕上げる。
【写真=駅南口のイメージパース】