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千葉県習志野市

PPP/PFI調査実施/大久保地区公共施設再編対象に/習志野市

2014/07/16 日刊建設タイムズ


 習志野市資産管理課は、公共施設再生計画のモデル事業になっている大久保地区公共施設再生事業を対象に、PPP/PFIによる施設の長寿命化と公園の一体的管理事業調査を実施する。中央公園に隣接する老朽化した公共施設を再生し、中央公園と一体的に整備・運営するための官民連携手法や、周辺に立地する他の公共施設の機能を中央公園に集約・統合することなどについて検討するもので、プロポーザル方式で調査を委託する。

 プロポーザルの応募書類提出期間は8月8日。8月19日にヒアリングを実施し、同22日に審査結果を公表する。応募資格要件は、同市入札参加資格者名簿の登録区分で、大分類「調査・計画」に登録されている者、もしくは今年9月1日時点で登録予定の者、千葉県内または近接都県内(東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県)に本店または入札・契約の権限を委任された営業所があることなど。

 対象となる施設は、更新及び再生対象建物として大久保公民館・市民会館、大久保図書館、勤労会館。統廃合及び機能集約対象建物として屋敷公民館、生涯学習地区センターゆうゆう館、あづまこども会館、藤崎図書館。

 市は昨年度、これらの施設を対象にした大久保地区再生基本構想策定業務をランドブレイン(東京都千代田区平河町1-2-10)へ委託している。

 今回委託する調査業務の内容は、①基本計画及び事業スキームの検討と法的課題整理②市民参加及びNPO等との協働方針の検討③市民と関係団体などによるワークショップ等の実施ならびに協議会の運営④民間企業の提案を基本とした市民への無作為抽出意向調査⑤公園及び施設の一体的総合管理の検討⑥公共交通との連携方策の検討⑦PFI事業(RO方式等)の検討⑧建築手法の決定支援。

 大久保地区公共施設再生は、他の公共施設再生を先導するモデル事業として、2019年度までに整備が計画されている。

 基本構想によると、既存の大久保公民館・市民会館、大久保図書館は相乗利用を生かした生涯学習施設とするため、図書館棟を増築(増築規模は地下2階地上2階建て、延べ1376・26㎡、既存棟と合わせ延べ2337・21㎡)し、2棟の建物を直接つなげるほか、市民会館・公民館南側と北側にエレベーターホールを増築。

 勤労会館は、旧館を体育館やトレーニング室等の運動など比較的成人の利用を考慮したものとするほか、新館の1階には幼児室、遊戯室を配置して児童利用ゾーンを明確に区分。また、新館2階には会議室を配置。

 これらの整備により、生涯学習地区センター、屋敷公民館は大久保公民館に、藤崎図書館は大久保図書館に、あづまこども会館は勤労会館に機能を統合する。

 従来型の施設整備の場合は、本年度の基本計画に続き15年度に測量や地質調査、16年度に基本設計、17年度に実施設計を行い18~19年度で施設整備工事を実施。併せて指定管理者の募集・選定も行う。

 一方、PFI等による場合は、15年度前半に可能性調査を実施し、同後半から17年度前半にかけて募集要項の作成及び事業者の選定を行い、17~18年度で基本・実施設計、18~19年度で施設整備工事を予定。


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