ジャパン・リニューアブル・エナジー㈱(東京都港区六本木)と㈱キタック(新潟市中央区新光町)の共同事業による『新潟島見ソーラーパーク(仮称)』が着工の日を迎え、14日には、新潟市北区島見町地先の建設地にて起工式が執り行われた。
同事業は、県が未利用県有地の利活用に民間事業者に用地を貸付け、大規模太陽光発電施設の設置を計画するもの。プロポーザル方式により両社が出資する『合同会社新潟島見ソーラーパーク』が業者として特定された。土地の貸付期間は20年間となる。
計画では、敷地面積約16万㎡に、太陽光パネル約8万2000枚を設置し、発電容量には、一般家庭の年間消費電力2700世帯分に相当する1万kw(10メガワット)を想定する。同施設で発電された電力は全量が東北電力に売電され、売電の売上げには年間約5億円を見込む。
2015年11月の発電開始を目指して、設計・施工を千代田化工建設が一括で受注し、西松建設と本間組が協力企業として参加する。また、ソーラーパネルは、ソーラーフロンティア社の耐雪、寒冷地仕様のパネルを使用。総事業費には約45億円が投じられる。
起工式では、事業者、施工者、県などの関係者約50人が列席して神事が執り行われ工事の安全を祈願した。
事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジーの安茂社長は「創設して2年の若い会社であり、新潟県の立派な事業に選定いただき光栄である。工事の着手から発電期間20年を合わせ長いお付き合いになる。地元と密接に協調して事業を進めたい」とあいさつ。
また、設計・施工を担当する千代田化工建設の上地崇夫専務は、「本発電所は、特別高圧設備が整った発電所として新潟県でも有力な大規模発電所であり、非常に重要なプロジェクト。設計・施工業者としてもあらためて身の引き締まる思いである。安全、品質、工程管理に努め、満足のいく工事を推進したい」と決意を語った。
【写真=神事を行う安社長】