記事

事業者
君津中央病院企業団

アイテックが最優秀提案者/君津中央病院/本院増築・改修、分院建替の基本計画等

2014/07/24 日刊建設タイムズ


 君津中央病院企業団(木更津市桜井1010)は、公募型プロポーザルを実施していた「君津中央病院企業団病院事業施設整備基本計画等策定業務」の審査結果を公表した。プロポーザルには2者が応募し、最優秀提案者にアイテック(東京都中央区日本橋本町1―6―5)を特定した。今後、契約に向けた手続きを進める。

 少子高齢化社会に向けて同病院及び大佐和分院の機能拡張を図るため、本院診療棟の増築及び病院棟改修の基本計画と大佐和分院施設整備基本構想・基本計画を策定する。大佐和分院は建て替える方向で建設場所や機能を検討する。委託工期は2015年3月25日。

 本院については、同企業団が12年度にまとめた企業団将来構想基礎調査業務報告書をもとに、地域の基幹病院・中核病院として高度急性期医療の提供をめざし、診療棟の増築及び病院棟の改修によりこれを達成する。

 本院の基本計画は①計画の目的(必要性)②計画の概要(増築棟建設・病院棟改修)③増築棟建設④病院棟改修⑤施設整備の全体スケジュール――の5項目で構成する。

 このうち増築棟建設と病院棟改修では配置計画、概算事業費、事業効果、工事の進め方(工事課題の解決方法)を盛り込む。

 同企業団がこれまでに検討している内容は、病院棟の2階にあるリハビリテーション科、地域医療センター、人間ドック、患者図書室と3階の医務局研究室、医学図書室の機能を増築棟に移転。増築棟は4階構成とし、1階に地域医療センター(会議室を含む)、トリアージセンター、更衣室、2階に健診センター、リハビリテーション科、患者図書室、3階に医務局研究室、医学図書室及びスキルスラボセンターを配置し、4階は塔屋(フライトスタッフ控室兼CS室)とする。

 また病院棟の改修は、3階の手術室を増設するとともに、術後休憩室と併せて日帰り手術室を新設。診療A棟の通院治療センター(外来化学療法室)を2階に移転する。

 一方、大佐和分院については、建設から43年を経過し、施設の老朽化及び狭あい化が進んでいることから、分院を取り巻く医療環境に即した医療機能のあり方、方向性を検討するとともに、建設候補地、建物等の整備内容を整理し、本院との連携を強化した基本構想・基本計画をまとめる。

 基本構想・基本計画には、①分院施設整備基本方針②新病院の施設コンセプト、将来像③建設候補地④概算事業費⑤整備スケジュール、将来計画を盛り込む。

 君津中央病院は、97~02年度の6か年で総事業費319億円を投入し建設された。建物規模はRC造(免震構造)地下1階地上10階建て延べ5万1524・07㎡(建築面積8774・33㎡)。

 一方、大佐和分院は70年の建設で、建物は本棟(外来・病棟)1467・66㎡、管理棟(医局棟)420・38㎡、理学療法棟235・02㎡、救急棟127・21㎡の4棟で構成し、総延べ面積は2250・27㎡。敷地面積は7119・33㎡。診療科は9科で、一般病床は36床。

 大佐和分院の所在地は富津市千種新田710番地先。用途地域は第一種住居地域で、建ぺい率・容積率は60%・200%。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら