笠間市議会(小薗江一三議長)は8日、水戸市笠原町の県庁を訪れ、橋本昌県知事につくば市・笠間市間道路整備に関する要望書を手渡した。県道笠間つくば線における道祖神峠のトンネル化を強く要望した。
県道笠間つくば線は、つくば市・土浦市・石岡市を経由して笠間市へと通じる路線で、地域の交通基盤の柱となっている。
東日本大震災復興・元気ないばらきづくり調査特別委員会の調査結果報告書によると、道祖神峠のトンネル化は、各市間の移動がさらに円滑になり、安全な観光周遊ルートの確保につながり、地域の活性化が図れるとともに原発避難ルートの確保につながるとし、日立市や大子町方面へのアクセスも図ることができる茨城縦貫幹線道路の建設を答申している。
当日は小薗江議長や大関久義土木建設委員長、桜井富夫県議、常井洋治県議らが県庁を訪れた。小薗江議長は「笠間市議会は全員が同意している。冬場は通行止めになることも多いので、ぜひ県のご協力をお願いしたい」などと述べ、石岡市議会議員15人分の署名とともに橋本知事へ要望書を提出した。橋本知事は「どれだけメリットがあるかを考慮する必要がある。合併特例債を使うなどすれば地元負担は減らせる」などと対応した。
概算事業費については、すでに開通している朝日トンネルをベースにすれば60億円程度となるもよう。
写真=要望の様子、図=県北山間地域高規格道路イメージ