県警察本部が本年度当初予算で限度額10億2700万円の債務負担行為を設定した千葉中央警察署の耐震改修工事は、来年度での発注が予定されている。来年度の6月議会もしくは9月議会が目標となる。工事は2015~16年度の2か年。また、県の9月補正予算で銚子警察署耐震改修工事に当該年度事業費5692万7000円と限度額1億9800万円の債務負担行為を設定しており、この改修工事に着工する。
千葉中央警察署は、施設の老朽化から整備に取り組んでいるもので、昨年度で別館の建設工事に着工し、来年度で既存本館の耐震改修工事に着手する。同署は県内最大規模の警察署で、規模はRC造地下1階地上5階建て延べ約4892㎡。耐震改修の設計は意匠設計を榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)、耐震補強設計をトマタニ構造設計(千葉市稲毛区小仲台7―4―12―102)が担当。
また、昨年度着工した別館建設工事は、建物規模がRC造4階建て延べ3685㎡。設計を竹江設計事務所(鎌ケ谷市西佐津間1―18―1)、工事を鵜沢建設が担当。工期は本年12月26日まで。同工事は、労務・資材単価の上昇に対応するため、9月補正予算で3403万6000円を新たに計上し、事業費を増額する。
一方、銚子警察署耐震改修事業は9月補正予算で限度額1億9800万円の債務負担行為を設定し、14~15年度の2か年で工事を実施する。建物は72年度の建設で、RC造4階建て延べ約1442㎡の規模。設計は意匠設計を越川奏一建築設計事務所(銚子市春日町3154―1)、耐震構造設計をSPC設計(千葉市中央区中央3―17―1―1011)が担当。
警察署の耐震改修では、耐震診断で補強を要すると判断された、匝瑳警察署、船橋東警察署、印西警察署、茂原警察署、銚子警察署、成田警察署、市川警察署、交通合同庁舎、千城台第二待機宿舎の9か所のうち、着工したのは匝瑳警察署のみ。本年度で交通合同庁舎に着工するものの、まだ7か所が残されており、整備が急がれる。設計は昨年度までにすべて完了している。
このほか、交番、駐在所等では本年度、我孫子警察署天王台交番、香取警察署神里駐在所、山武警察署大総駐在所、松戸警察署松戸第二待機宿舎の大規模改修工事の設計を委託。館山警察署千倉幹部交番耐震改修工事の意匠設計が16日に再入札となる。
設計者は、天王台交番が須藤建築事務所(柏市柏2―7―23)、神里駐在所が網中建築設計事務所(旭市東足洗1428)、大総駐在所が東総設計(旭市イ2055)、松戸第二待機宿舎がクリエート建築事務所(松戸市常盤平5―20―1)。