上田市が市内天神の日本たばこ産業工場跡地に建設を進めてきた『サントミューゼ』上田市文化芸術センター・市立美術館の開館記念式典が2日、関係者が出席し盛大に開催された。
「文化の薫る創造都市うえだ」をコンセプトとした施設は、千曲川沿いに面した約4万5000㎡の敷地に、地上5階、地下1階、延べ1万7620㎡規模。内装・外装には可能な限り上田市産のカラマツ材をふんだんに使用。高さ約7.5mの廊下は緩やかなカーブで繋ぎ開放感と温かみのある建築物に仕上がった。
市民の憩いの場となる交流芝生広場には、3本のシンボルツリーが植えられ、市民が集えるよう親水施設や床暖房を備えた子どもアトリエもなどを設置。
オープン式典では、市立美術館に洋画家の「山本鼎のすべて」、彫刻家「石井鶴三」、写真家「ハリーKシゲタ」の作品を展示。また、最大1650人収容可能な大ホールでは、祝いの獅子舞や、真田丸和太鼓演奏などのオープンアトラクションが催され盛大なオープン記念祭が繰り広げられた。母体創一上田市長は「8年かけここまで大きな運びとなりました。東信、長野県のまちづくりの一助として利活用をしていき、地域の活性化にもつなげたい」と抱負を述べた。施設を内覧した花岡利夫東御市長は「とても素晴らしい。人が集まる開けた施設。大いに波及効果をもたらすと思われる」と期待を寄せていた。
◇設計・監理=柳澤孝彦+TAK建築研究所・梓設計JV
◇建築本体工事=鹿島建設・宮下組JV
◇総事業費135億円