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千葉県我孫子市

流通研究所を特定/手賀沼親水広場等活用プロポ/農業拠点施設基本設計も/我孫子市

2014/10/10 日刊建設タイムズ

 我孫子市は、手賀沼親水広場等活用計画調査及び農業拠点施設等基本設計業務の公募型プロポーザルで、流通研究所(神奈川県厚木市寿町1―4―3)を特定した。近く委託契約を結ぶ。現在、県が管理している手賀沼親水広場の建物、土地及び附帯施設の市への移譲を想定して、その活用案を作成するとともに、手賀沼の水質保全啓発機能及び農産物直売所を柱とした農業拠点施設等として活用するための基本設計を行う。履行期間は2015年2月27日まで。

 プロポーザルでは、予定価格を600万円以内(消費税を含む)として、①手賀沼親水広場周辺の多様な資源と特性を生かした地域活性化について②手賀沼親水広場施設を活用した農業拠点施設等の整備について③手賀沼親水広場等活用計画調査及び農業拠点施設等基本設計業務の実施方法についての提案を求め、1者から提案があった。

 県から手賀沼親水広場の建物及び土地、附帯施設の譲渡と河川区域内占用権限の引き継ぎを受ける場合、施設の目的である「手賀沼の水質保全啓発」に配慮。手賀沼と密接な関係を持つ周辺地域の農業や観光、文化資源、市民活動とも連携を図り、市内外の交流人口の拡大や地域活性化に結びつける必要があるとして、今回、活用計画を作成することにした。

 業務の内容は、①手賀沼親水広場等活用計画案の作成②農業拠点施設等基本設計書の作成③農山漁村活性化プロジェクト活性化計画案の作成④各種会議への出席と助言及び報告書作成⑤その他、業務に関する提案及び支援。

 手賀沼親水広場等活用計画案の作成では、国、県、我孫子市が定めた法令等及び各種行政計画等の内容を調査・把握するとともに、併せて周辺自治体の各種計画や施策、事業等についても調査・把握し、活用計画案を作成。

 農業拠点施設等基本設計書の作成では、農業拠点施設として活用するための基本設計(農業拠点施設等の運営方針及び基本構想図の作成、概算整備費及び附帯設備費の算定、工期の検討、管理運営コストの検討を含む)を作成。その際、外壁、防水、給排水、電気、空調等の現施設設備の機能を調査・分析し、施設の老朽化対策、長寿寿命化対策、エネルギー効率化対策等の措置を講じるものとする。

 それらを踏まえて、農山漁村活性化のための定住等及び地域間交流の促進に関する法律に基づく、農山漁村活性化プロジェクト活性化計画案を作成する。

 手賀沼親水広場(我孫子市高野山新田193)は、広さ約3・3haの敷地に「水の館」と「広場」が設置されており、水と親しみながら水と人とのかかわりを学ぶ、「手賀沼浄化を考える拠点施設」として1991年6月にオープンした。

 水の館の規模は、RC造3階建て、建築面積1134・2㎡、延べ2354・1㎡。展示ホール、資料室、特別展示室、研修室、プラネタリウム室、展望室、管理室等を備えている。

 また、広場には手賀沼の原風景をイメージした5000分の1のミニ手賀沼、エントランス広場、ふれあい広場、青空広場、じゃぶじゃぶ池、水の広場、園路、植栽等が整備されている。

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