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日本環境衛生センターで/新清掃工場施設計画作成/千葉市

2014/10/21 日刊建設タイムズ

 千葉市は、一般廃棄物処理施設基本計画作成業務について、一般財団法人日本環境衛生センター(神奈川県川崎市川崎区四谷上町10-6)と随意契約を結んだ。見積もり徴集日は今月6日、契約日は同14日。契約額は3275万6400円(消費税を含む)、履行期限は2015年9月30日まで。北谷津清掃工場を16年度末に停止し、老朽化が著しい新港清掃工場の代替施設を北谷津清掃工場跡地に整備することを想定し、処理方式や処理能力などの計画諸元を検討する。

 千葉市の清掃工場は現在、新港、北谷津、北の3清掃工場体制だが、最も老朽化している北谷津清掃工場を16年度末に停止するのを機に、2清掃工場体制へ移行。次に老朽化が進んでいる新港清掃工場をリニューアルするため、その代替施設を北谷津清掃工場跡地に整備する計画。

 北谷津清掃工場(若葉区北谷津町347、敷地面積3万5484㎡)は丸紅の施工で1975年10月に着工、77年12月に竣工したもので、処理能力は日量300t(150t/24h×2基)、 延べ床面積は1万2081㎡。余熱は若葉いきいきプラザ及び北谷津温水プールへの温水供給に利用している。

 新港清掃工場(美浜区新港226-1、敷地面積3万2852㎡)は川崎重工の施工で99年6月に着工、02年12月に竣工したもので、処理能力は日量405t(135t/24h×3基)、延べ床面積は3万1250㎡。余熱は民間企業への蒸気供給及び「アクアリンクちば」への電力・蒸気供給に利用している。また、関連施設として溶融スラグストックヤード(延べ床面積648㎡)を備えている。

 北清掃工場(花見川区三角町727-1、敷地面積3万9478㎡)は三菱重工業の施工で88年6月に着工、96年10月に竣工したもので、処理能力は日量570t(190t/24h×3基)、延べ床面積は2万1729㎡。余熱は花見川いきいきプラザ及びこてはし温水プールへの電力・蒸気供給に利用している。また、関連施設として北リサイクルプラザが整備されている。

 新港清掃工場と北清掃工場では、新港清掃工場の方が新しいが、北清掃工場は地元との協定で稼働後14年間は3炉のうち常時運転していたのが2炉だったのに対して、新港清掃工場はエネルギーセンターとして発電・熱供給を重視した施設で、フル稼働していたため、設備の損傷が著しいことから、プラントを更新するリニューアル手法で、北清掃工場に先行して整備を行うことにした。

 12年度から21年度までの10年間を計画期間とする同市ごみ処理基本計画では、目標年次の21年度における総排出量(10年度実績は38万2000t)を36万4000t、焼却処理量(同26万7000t)を22万t、再生利用率(同33%)を43%、最終処分量(同2万2000t)を1万7000t、温室効果ガス排出量(同11万8000t)を8万3000tとする目標を掲げている。

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