金属製建材メーカーの岡部㈱(東京都墨田区、廣渡眞取締役社長)は12日、下妻市のつくば下妻第二工業団地内に新工場を建設すると発表した。敷地面積は約8万3000㎡。新工場では、今後さらなる需要増が見込まれる耐震・免震製品を製造する。施工者は新日鉄住金エンジニアリング㈱(東京都品川区)で、来年1月に着工し、同年11月に竣工予定。稼働開始は2016年1月から。総事業費は約65億円。
同社は現在、埼玉の久喜工場(敷地面積約4万4000㎡)、千葉工場(同約2万㎡)、京都工場(同約2万㎡)の3工場を稼働しているが、茨城工場(仮)を新設して千葉工場を段階的に移管していく方針。
茨城工場の建設地は下妻市半谷字光ヶ丘1100-1で、つくば下妻第二工業団地内。敷地面積は8万2946㎡。
建物概要は工場棟がS造平屋建て延べ1万8334㎡、事務棟がS造2階建て延べ1254㎡。設計は㈱日建設計(東京都千代田区)が担当。
新工場では、同社の主力製品である柱脚工法製品「ベースパック」や、梁貫通孔補強工法製品「OSリング」、免震装置「オクトベース」などを生産する。生産規模は年間約1万9000トンで、現千葉工場の約1・5倍という。
工事は2期体制で、今回発表の第一期工事では、敷地の約半分を使用して工場棟と事務棟を建設し、設備の新設とあわせて千葉工場の機能を吸収して稼働開始する。なお、千葉工場にある構造実験棟は当面の間維持する。
第二期工事については、需要動向を見ながら工場棟および事務棟の増設を行い、前記の構造実験棟に代わる総合実験センターを新設する考えだが、詳細は未定。
【完成イメージ】