記事

事業者
千葉県県土整備部

橋梁、トンネルなど点検計画/県道路メンテ会議/橋梁1・2万橋、トンネル446本

2014/12/25 日刊建設タイムズ

 国や県、東日本高速道路などの県内の道路管理者で組織する「千葉県道路メンテナンス会議」の第3回目が24日、県庁南庁舎別館で開催され、今後5年間の点検計画、高速道路を跨ぐ跨道橋・鉄道を跨ぐ跨線橋の調整状況、跨道橋連絡会議(仮称)の設置について審議。点検計画では5か年の具体的な計画数を報告。計画の内容が固まったことから、1月中に公表する予定。

 点検計画では、2018年度までの5か年の橋梁、トンネル等の道路管理者別・年度別の点検計画数が示された。計画数は道路橋1万1584橋、トンネル446本、シェッド14基、大型カルバート198基、歩道橋428橋、門型標識等499基。このほか、県内市町村の個別点検計画数が8230か所で、内訳は道路橋7818橋、道路トンネル242本、シェッド1基、大型カルバート等29基、横断歩道橋108橋、門型標識等32基。

 高速道路を跨ぐ跨道橋は12月24日現在で258橋ある。この道路管理者別の内訳は、国交省46橋、千葉県28橋、千葉市61橋、成田市22橋、香取市15橋、袖ケ浦市12橋、市原市11橋、佐倉市9橋、四街道市9橋、東金市8橋、山武市7橋、柏市6橋、市川市5橋、木更津市5橋、酒々井町4橋、富里市3橋、茂原市3橋、船橋市2橋、習志野市1橋、大網白里市1橋。

 跨線橋については、本年11月にJR千葉支社が説明した16年度までの協議から点検実施までのスケジュールについて「点検実施年度でできなければ協定を締結できない場合」と「点検実施年度に協定を締結できる場合」の2通りが示された。

 一方、跨道橋連絡会議(仮称)は、管理者に対して点検や修繕を促し、状況を把握することを目的に、道路メンテナンス会議の下部組織として設置し、必要な調整を行う。調整は、すべての高速道路、直轄国道、公社及び一部の補助国道、都道府県道、市町村道を跨ぐ施設のうち、鉄道橋を除く道路法上の道路以外の施設を対象とする。会議は年度内の設置を予定している。

 このほか会議では、災害対策基本法の改正を踏まえ、大規模災害地震や大雪等の災害発生時に、放置車両等を移動し、緊急車両の通行を確保する際に、市町村の担当者が留意すべき、同法の運用ポイントを説明した。

 同法の運用では、災害発生から道路区間の指定、指定道路区間の周知、車両等の移動命令、道路管理者による車両の移動、土地の一時使用、道路管理者による損失補償までの一連の流れを、国交省道路局が作成した「災害対策基本法に基づく車両移動に関する運用の手引き」をもとに説明。

 また12月5日の豪雪で、愛媛県と徳島県の国道192号で全国で初めて改正災害対策基本法が適用され、除雪車両の集中投入で約130台の車両の移動を約17時間で完了させた実例が紹介された。

 道路橋等の管理者別点検計画数と年度別計画数は次の通り。

 ■管理者別

 【道路橋】

 ▽東日本高速道路686橋▽首都高速道路6橋▽国交省382橋▽千葉県2146橋▽千葉市473橋▽県道路公社73橋▽53自治体7818橋

 【トンネル】

 ▽東日本高速道路37基▽国交省26基▽千葉県136基▽千葉市2基▽県道路公社3基▽53自治体242基

 【シェッド】

 ▽国交省12基▽千葉県1基▽53自治体1基

 【大型カルバート】

 ▽東日本高速道路122基▽国交省20基▽千葉県13基▽千葉市12基▽県道路公社2基▽53自治体29基

 【歩道橋】

 ▽東日本高速道路1基▽国交省144基▽千葉県106基▽千葉市69基▽53自治体108基

 【門型標識等】

 ▽東日本高速道路208基▽首都高速道路76基▽国交省77基▽千葉県61基▽千葉市31基▽県道路公社14基▽53自治体32基

 ■年度別計画数

 ▽14年度=①道路橋687橋②トンネル60本③大型カルバート33基④歩道橋27基⑤門型標識等230基▽15年度=①道路橋2046橋②トンネル30本③シェッド4基④大型カルバート13基⑤歩道橋93基⑥門型標識等86基▽16年度=①道路橋3148橋②トンネル49本③シェッド3基④大型カルバート49基⑤歩道橋68基⑥門型標識等38基▽17年度=①道路橋3288橋②トンネル81本③シェッド2基④大型カルバート38基⑤歩道橋76基⑥門型標識等59基▽18年度=①道路橋2415橋②トンネル226本③シェッド5基④大型カルバート65基⑤歩道橋164基⑥門型標識86基

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら