水戸市は、第6次総合計画における3カ年実施計画(2015~17年度)を策定した。それによると、「魁のまち・水戸」を実現するため、魁のまちづくり重点プロジェクトを中心に、85の新規事業を含む554事業を主要政策として進めていく。一般財源見込みは3カ年総額1868億2310万円、普通建設事業費は3カ年総額1100億1879万円。主な事業は、市役所新庁舎(166億7550万円)や新たな市民会館(21億4300万円)、新ごみ処理施設の整備(145億4520万円)、学校給食共同調理場の改築(22億6360万円)、市立競技場の機能強化整備(14億7920万円)、少年自然の家の再整備(9億円)など。新規事業では、新たなスポーツコンベンション型体育館の整備(27億3220万円)や内原駅周辺地区の拠点機能の充実、中央図書館の耐震化(3億7000万円)、新たな斎場整備の検討などを盛り込んだ。
今回の実施計画では、人口減少社会や超高齢社会などの課題に対応していくため、みと魁プランの3つの特色①新たなにぎわい、活力の創出によって目指す目標交流人口の実現②時代の変化に対応できるコンパクトな都市構造の確立③魁のまちづくり重点プロジェクトに優先的に取り組み、市民と行政との協働によって「魁のまち・水戸」を目指す。
魁のまちづくり重点プロジェクトの「未来への投資プロジェクト」では、新たなスポーツコンベンション型体育館(東町運動公園)の整備や市民球場の再整備(11億9150万円)、市立競技場の機能強化整備などを進めるほか、学校給食共同調理場の改築や(仮称)市子ども発達支援センターの整備(3億5850万円)、少年自然の家の再整備などを推進する。
「災害に強いまちづくりプロジェクト」では、備蓄物資・資機材などの充足率100%や災害時用配慮者支援体制の全地区構築を目指す。緊急輸送道路網等整備方針も策定する。
「観光集客力アッププロジェクト」としては、大手門や二の丸角櫓の整備など、弘道館・水戸城跡周辺地区の魅力づくりや、七ツ洞公園の整備を推進する。
「まちなかにぎわい・活力創造プロジェクト」では、新たな市民会館の整備や企業立地促進助成制度の充実などを図る。また、自転車走行空間整備計画の策定なども進める。
主要事業としては、市役所新庁舎や新ごみ処理施設の整備などの大型プロジェクトを推進するほか、3・4・149号赤塚駅西線(18億7350万円)や河和田住宅の建て替えなどを盛り込んだ。
道路関連では、都市計画道路(街路)の整備は8路線11工区を対象とする。期間内完成は赤塚駅水府橋線や筑地・五平線など2路線3工区。道路新設改良は新規・継続あわせて31本延長4220mを推進。狭あい道路および後退敷地の整備は6900m、現道拡幅整備は内原地区で延長1400mを計画。
新規分では道路の予防保全型修繕(舗装、法面・擁壁、標識など)の推進として、舗装などの修繕に2万7000mを設定。市役所新庁舎関連道路整備では、幹線市道2号線や駅南4、44、45号線の拡幅などを進める。
上水道では配水管網の整備・更新(1万9700m)などを実施する。下水道の整備には、公共下水道(雨水)の整備は那珂川第1排水区や桜川上流右岸第5排水区、新荘第1排水区などで、緊急的な雨水対策の推進としては、既存管渠の流下機能改善工事(L9300m)を盛り込んだ。