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茨城県水戸市

水戸市が(仮称)東部公園20億円程度投入

2015/01/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市が整備を計画している(仮称)東部公園(約18・9ha)について、概算整備費は約20億円程度を想定していることがわかった。現在は造成詳細設計を進めており、可能であれば年度内に造成工事に着手する。主な施設としては、サッカー場や野球場、多目的広場、駐車場、四季の広場、調整池などを整備する。来年度は多目的広場などの整備を行い、2016年度から順次供用開始していく考えだ。

 (仮称)東部公園は渋井町・浜田町地内の国道6号と国道51号の渋井町交差点北東部分に整備する。コンセプトは「多世代にわたってスポーツやレクリエーションで楽しめるとともに、自然と親しみ、ふれあえる公園」。社会資本総合整備計画(市街地整備)の関連社会資本整備事業として位置付け、新たな交流空間の創出を図る。イメージとしては河和田町のツインフィールドに近いものとなるもよう。

 アクセスは北側が県道小泉水戸線、南側が国道51号を想定し、出入口は両路線を接続する市道幹線8号線(酒門・吉沼町線)に設置するもよう。

 ゾーニングは、西側の国道6号沿いをスポーツ・レクリエーションゾーン(スポレクゾーン。約13ha)、東側を自然公園ゾーン(約5・9ha)とし、西側のスポレクゾーンを先行して整備していく予定。

 スポレクゾーンには2面(少年サッカー4面)人工芝のサッカー場(3・5ha)、野芝(外野のみ)の野球場(1・1ha)、多目的広場A(1・1ha)、多目的広場B(1・0ha)、臨時駐車場を含め431台分の駐車場(1・1ha)などを整備する。また、1・5㎞のジョギングロードや健康遊具、管理棟、植栽帯なども設置。多目的広場Bにはインラインスケートのできるコンクリートの多目的トラックや調整池を整備する。

 配置としては、国道6号寄りの西側にサッカー場を置き、南側に臨時駐車場(201台)、東側に野球場、中央駐車場(214台)などを置く。多目的広場は南側に配置する。

 自然公園ゾーンは、1・4haの四季の広場(芝生広場、お花畑)を中心に、大型複合遊具を設置する遊具広場(0・2ha)、合計279台分の駐車場(0・5ha)、1・3haの調整池(親水空間を含む)などを整備する計画。また、延長約200m(W約12m)のメーン道路や管理棟、植栽帯なども整備する。

 配置は、メーン道路の南側に調整池、北側に東駐車場(212台)、遊具広場、四季の広場、北駐車場(60台)などを置く。

 現在は造成工事の詳細設計を策定中。本年度予算で造成工事の事業費を計上している。同課によると、年度内には造成工事を実施したい考えだが、新年度に繰り越すことなりそうだという。

 このほど公表された3カ年実施計画(15~17年度)によると、(仮称)東部公園の整備には事業費7億6750万円(15年度=2億3970万円、16年度=2億6300万円、17年度=2億6480万円)を計上。

 主な事業として、15年度は雨水排水施設整備や設計、用地買い戻しを、16年度はサッカー場整備や設計、防護策整備を、17年度はサッカー場整備やトイレ等整備、防護策整備を設定している。

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