白井市は28日、庁舎整備基本設計案のパブリックコメント手続きを開始した。2月17日まで意見を受け付けるとともに、同7日には保健福祉センターで住民説明会を開催する。既存庁舎を減築改修し、併せて新築棟を建設するもので、概算建設費は40億9200万円を見込む。整備手法については今後、実施設計と施工を切り離した従来方式を基本に、工期の短縮や経費節減に結びつくような手法を検討。2015年度の実施設計を経て、16年度着工を目指す。
計画地は、現庁舎敷地内(復1123、敷地面積2万5210・05㎡)。減築改修棟の規模は、SRC造地下1階地上4階(塔屋)建て、延べ5876・19㎡で、フロア面積は、地下1階1119・24㎡、1階1497・72㎡、2階1020・33㎡、3階1105・81㎡、4階1105・81㎡、塔屋27・28㎡。8階建ての既存棟を4階建てに減築改修する。
一方、新築棟の規模はS造地上4階建て、延べ4507・07㎡で、フロア面積は、1階1455・24㎡、2階1269・25㎡、3階1328・68㎡、4階453・90㎡。
ほかに渡り廊下をS造2階建て、153・39㎡で設置する。
新築棟は減築改修棟(既存本庁舎)と保健福祉センターとの間に東西軸に配置。減築改修棟と1棟化し、保健福祉センターとは渡り廊下で接続することにより、3棟が連携する一体的な施設配置とする。
新築棟北側にはメインエントランス、南側には白井駅や文化センターからの徒歩でのアクセスを考慮した南エントランスを設ける。南エントランスへのアプローチは歩行者専用とし、安全性を確保。減築改修棟北側の現状エントランスは市民活動エントランスとし、東サブエントランスは現状のまま確保。
さらに、(仮称)印西警察署分庁舎専用のエントランスを東側に新たに設けるほか、保健福祉センター北側のエントランスは渡り廊下の接続に伴い、庁舎と共有のエントランスとして改修する。
フロア構成については、市民の利用頻度が高い窓口部門や、市民活動関連室は1・2階に配置。災害対策関連諸室は新築棟2階に集約配置し、その直上に特別職室を配置することで、災害時のスムーズな連携を可能とする。また、議場及び議会関連諸室は4階にワンフロアにまとめて配置し、議会運営、セキュリティ管理を容易にする。
環境への配慮では、新築棟にメンテナンス用庇、減築改修棟にはプランター台兼用庇を設けて緑のカーテンに対応。さらに高断熱ガラス、自然採光、自然通風を確保し、照明器具はすべてLED化。議場屋根には10kwの太陽光発電も設置。併せて簡易ビルエネルギーマネジメントシステムも導入する。
概算建設費は40億9213万8000円(諸経費込み、消費税別)で、内訳は新築棟建設工事19億9507万6000円、既存棟減築改修工事17億9558万4000円、外構整備工事1億7358万円、渡り廊下棟建設工事8556万円、保健福祉センター改修工事3695万6000円、附帯費用(仮駐車場)538万2000円。
16年度に、まず1期工事として新築棟建設工事に着工。その後、2期工事として既存棟の減築改修工事を行い、18年4月の全庁開庁を目指す。
なお、庁舎整備事業に伴う基本計画及び基本設計はINA新建築研究所が担当している。