記事

事業者
埼玉県川口市

95億円で川口市が新高校建設

2015/02/10 埼玉建設新聞

 川口市(奥ノ木信夫市長)は2015年度当初予算案で、新高等学校建設事業に15年度~17年度の3カ年継続費94億99万8000円を設定した。校舎棟は9月議会案件として工事発注し、10月~17年12月の工期を見込む。さらに、仮称・火葬施設事業は円を15年度~17年度の3カ年継続費36億2936万2000を設定。12月議会案件として総合評価方式の一般競争で工事発注する予定。このほか、学校施設の改築工事、上下水道管渠整備工事などに大規模な予算を投入した。

 新高校は川口総合高等学校、川口高等学校、県陽高等学校を再編・統合して建設する。校舎棟はRC造地下1階地上5階建て、延べ床面積2万1262㎡の計画。校舎棟建設工事は10月に着工し、17年12月にも完成させ、18年4月の開校を予定している。

 施設配置は▽第1校地(川口総合高校跡地)=校舎棟、アリーナ2棟、弓道場など▽第2校地(川口高校跡地)=管理棟、第2グラウンド――を計画。基本・実施設計業務は久米設計(江東区、03-5632-7811)が担当。

 火葬施設は、仮称・赤山歴史自然公園のうち火葬施設ゾーンに位置付けている。建物はRC造地下1階地上2階建て、延べ床面積7700㎡の本体棟に加え、RC造平屋の設備関連施設を計画。基本・実施設計は伊東豊雄建築設計事務所(渋谷区、03-3409-5822)。火葬炉の事業者は富士建設工業(新潟市、025-255-4161)。

 当初、14年度の着工を予定し同年度当初予算に14年度~16年度の3カ年継続費を組んだが、14年9月に行った入札が不調となったため、3月補正予算案で減額した。今後は4月以降、新単価で工事費を再積算し、6月補正予算案で不足分を追加計上、12月議会案件として総合評価方式の一般競争で工事発注する予定。

 このほかの主要な事業は次のとおり。

【幸町小学校・栄町公民館改築事業】

 幸町小学校の改築に際し、栄町公民館と複合化する計画。事業費は▽幸町小学校改築=52億5700万円▽栄町公民館改築=9億2104万7000円――をそれぞれ15年度~16年度の2カ年継続費に設定している。

 工事は3分離とし、いずれも6月議案として5月にも発注する。予定工期は7月~17年2月。

 建物はRC造地下1階地上7階、延べ床面積1万6051㎡。設計はユニバァサル設計埼玉事務所(新座市、048-494-0970)が担当

【小・中学校改築事業】

 前川小学校、安行中学校、幸並中学校の改築を計画。いずれも事業費を15年度~16年度の2カ年継続費に設定した。事業費総額は▽前川小=16億2900万円▽安行中=13億2170万円幸並中=20億5800万円

【公共下水道築造事業】

 公共下水道事業特別会計は▽荒川左岸南部流域管渠3982m築造工事など=6億1039万3000円▽中川流域管渠5954m築造工事、中川流域災害用管渠160m築造工事など=8億7783万5000円

【配水管整備事業】

 水道事業会計で配水管整備事業に30億5317万5000円(配水管布設設計費を含む)を計上。配水管新設工事は6450m、配水管更新工事が8770m

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら