境町の2015年度予算案が13日、承認された。「住民福祉の増進」「農業振興と商工業の育成」「都市基盤と生活環境施設の整備」「教育文化の向上」の4項目を柱とし、主な事業として地域スポーツ施設整備事業(1億2150万円)、交通安全施設整備事業(4960万円)、境小学校児童クラブ施設建設事業(3823万3000円)、企業立地推進事業(1994万4000円)を挙げている。
一般会計の総額は81億4700万円で、前年度比4・6%の増。そのうち投資的経費は4億827万2000円で、同75・5%の大幅増となっている。
新規事業ではまず、地域スポーツ施設整備事業として、文化村公民館の隣にあるサッカー場(上小橋558)で人工芝化と照明設備新設に取り掛かる。芝生化は工事に9192万円、設計に108万円、照明は工事に2769万円、設計に54万円とした。
続いて、境小学校(境町293)の児童クラブ建設事業には工事費3723万3000円を予算化。規模はW造平屋建て延べ266㎡で、50人定員の部屋を2室想定。設計はワカナデザイン一級建築士事務所(埼玉県春日部市)が担当。
また、3月29日開通の境古河インターチェンジ周辺(第1地区〔約10ha〕、第2地区〔約20ha〕)を開発する企業立地推進事業で、開発推進業務委託料として1716万4000円を設定。内訳は都市計画手続き関連(基本計画)に985万円と、現況測量に731万4000円。このうち現況測量は14、15年度の継続費だが未着手のため、14年度分の1705万1000円を繰り越す。
さらに、国の二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金を活用した街路灯のLED化事業では、台帳整備のため800万円を計上。
道路関連では、生活圏道路整備事業に5737万8000円を盛り込み、町道3079号線と2834号線の拡幅改良や、1-12号線の側溝整備を進める。
道路維持管理事業には5184万4000円を充てて、5路線(L約1450m)の舗装打ち替えを実施する。
交通安全施設整備事業は5737万8000円とし、通学路の歩道整備を行う。対象は町道1-3号線、1-7号線、2-19号線、3457号線で、15年度は用地買収がメーン。
そして町道1-1号線の道路改良事業では、宮戸川に架かる1-1-3号橋(横塚地内)の架け換えに向けた設計のため、2010万円を配分している。
そのほか、染谷川の改修事業には1880万円を投じ、上小橋地内の用地買収を推進する。