太田昭宏国土交通大臣が17・18日の両日、佐渡市を訪れ、佐渡トキ保護センターや世界遺産登録を目指す金銀山などを視察。佐渡市から港湾整備の推進や離島航空路の維持・拡充などを求める要望も行われた。視察後、太田大臣は「自然が美しく、佐渡には大変なポテンシャルがある。関係省庁とも連携をとって、もっと努力する点をお互い合わせて協力したい」と語った。
太田大臣は、地域の実情や観光政策の取り組みなど、今後の離島振興施策等の検討を目的に視察に訪れた。現職の国土交通大臣が佐渡を訪れるのは2007年度の冬柴鐵三大臣以来となる。
世界遺産登録を目指す佐渡金銀山関連遺跡や小木港、トキふれあいプラザなどを訪れ、視察後には佐渡市より、両津港、小木港の両港への耐震強化岸壁の整備やクルーズ船の入港を見据えたバースの延伸、佐渡空港滑走路の2000m化支援などを盛り込んだ要望書が手渡され、甲斐元也市長は、「離島のリーダーとして佐渡の活性化を図るため、お力をいただきたい」と要請した。
要望を受けた太田大臣は、「北陸新幹線と関係が深いことをあらためて感じ、両津港、小木港の整備については、耐震岸壁が大事な要素であることを認識した」とし、同行した森重俊也海事局長、と大脇崇港湾局長に、「何らかの動きが始まることを期待する」と伝え、空港滑走路の維持拡充については「地元と練度を増す中で、相談したい」と語った。
【写真=大田大臣(右)に要望する甲斐市長(左)】