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千葉県県土整備部

土木技術講習会で新技術発表/「ちば千産技術」過去最多7社/県と県建設技術センター

2015/08/31 日刊建設タイムズ

 県と(公財)千葉県建設技術センターの共催による「土木技術講習会」(2015年度第1回ちば千産技術・新技術発表)が28日、県庁中庁舎10階大会議室で開かれた。通算25回目となる今回は、過去最多となる7社(8件)の「ちば千産技術」を含む19件の新技術が発表された。

 主催者を代表して県土整備部技術管理課の山口浩・副課長は、03年から始まった新技術発表会について「これまでに約400件余りの新技術を紹介いただき、参加人数は2000人を数える」と紹介した。

 「新技術の普及促進は、今後ますます重きを増していく」との考えを述べた氏は、国土交通省が公表した『次期社会資本整備重点計画』の素案の中で掲げられている①インフラの老朽化②気象災害に対する国土の脆弱性③人口減少に伴う地方の疲弊④国際競争――という、公共工事が直面する4つの課題点について説明。「これら4つの課題を克服し、今後も持続的に社会資本を整備・維持管理する必要があり、そのための具体的な方策の一つとして、新技術の普及促進が大きく取り上げられている」とその重要性を強調した。

 今回、過去最多の7社から発表が行われた『ちば千産技術』について「千葉県生まれ、千葉県育ちの技術であり、新技術の役割に加えて地元産業を育成促進するという大きな役割も担っている」と述べるとともに「より良い社会資本整備を目指し、普及促進を一層進めていく」と意気込みを述べた。

 「新技術の活用」に向けた取り組みの一環として県では、民間が開発した有用な新技術や新材料について、年2回の割合で発表会を開催。県及び市町村、建設コンサルタント関係者に広く情報を提供し、公共工事への技術の活用と普及を図っている。

 今回発表された19件の新技術(技術名と提案者)は次の通り。

 【ちば千産技術】

 ▽置換式柱状地盤改良工法「SST工法」=㈱エスエスティー協会

 ▽マンホール仮設転落防止柵「孔柵くん」=岩田産業㈱

 ▽防汚型車線分離標「ウェーブポスト」=エヌティーダブリュー㈱

 ▽シャッター装置不要型鋼管/鋳鉄管用「トランジション括管分岐継手」=京葉ガス㈱

 ▽天然素材を使用した「エコ環境基盤」=柳川建設㈱

 ▽下水道管きょの更生工法(反転・形成工法)「スルーリング工法」=㈱シーシーエス

 ▽下水道管きょの更生工法(製管工法)「SWライナー工法」=㈱シーシーエス

 ▽コンクリート二次製品反転吊上工法「TLインサート」=京新工業㈱

 【新技術】

 ▽回転杭工法「EAZET工法」=旭化成建材㈱

 ▽汚染地盤杭打ち補助工法「GO工法」=旭化成建材㈱

 ▽繊維系強化かご「スーパーかせんカゴ」=大嘉産業㈱

 ▽植物由来ポリエチレン人工芝「バイオターフ」=大嘉産業㈱

 ▽断面修復工法「なおしタル工法」=㈱ニューテック

 ▽コンクリートの耐久性向上・防止工「ザイペックス工法」=㈱日本ザイペックス

 ▽空洞・空隙充填工「パフェグラウト工法」=日特建設㈱

 ▽練石張り工「ラウンドストーン工法」=㈱創景

 ▽自然石を使用した空石積み工法「アンカービオストーン工法」=㈱創景

 ▽分解促進型タックコート「スーパータックゾール」=ニチレキ㈱

 ▽高性能床版防水工法「HQハイブレンAU工法」=ニチレキ㈱

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