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新潟県長岡市

消雪パイプ点検始まる

2015/10/09 新潟建設新聞

 長岡市は5日、市内の消雪パイプの点検作業を開始した。冬でも13度の地下水を路面に散水し、「無雪道路」を可能にする最強の作戦が始動する。

 同市道路管理課では11月末の完了を目標に、管理延長約300㎞の作動確認を実施。

 恒例の散水ノズルの点検は、消雪パイプ発祥の地、坂之上1の市道からスタートし、市の職員がパイプ内に溜まった砂利を流したあと、散水の高さを20㎝に調節していた。

 消雪パイプは越後銘菓「柿の種」でおなじみの「浪花屋製菓」(長岡市摂田屋町)の創業者、今井興三郎元市議が発案。1969年に実用新案権を公開し、今では雪に苦しむ全国の市町村に拡大した画期的なアイデアであることは有名な話。

 この冬も豪雪地の道路を守る役割が期待される一方で、地下水の汲み上げによる地盤沈下の問題は深刻だ。長岡市では、大規模施設の利用者に対する節水型自動降雪検知器の設置を義務付け、本年4月に施行した。また、10月号の広報誌には同検知器の設置費用を補助する制度を紹介し、節水センサーの普及を図る考えだ。

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