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サイバーダインがロボット推進拠点の整備に向け県有地を66億円で取得

2015/12/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 ロボットスーツの開発を手掛けるCYBERDYNE㈱(サイバーダイン、つくば市、山海嘉之代表取締役社長)は28日、同社で会見を開き、公募型プロポーザルにより県から取得した土地約8万4000㎡に、同社社屋や高齢者居住施設、ホテルなどで形成する「サイバニックシティ」を整備すると発表した。来年の第1回県議会で土地取得について承認を受け、本契約を締結する見通し。設計や工事の委託方法、着工や竣工の時期などは未定としている。

 建設地は、つくば市学園の森2-12-4で、ショッピングセンター「イーアスつくば」の北側。面積は8万4057・48㎡。

 県は9月3日から、つくば国際戦略総合特区の推進を図るため、同土地について企画提案型により購入者の公募を実施。

 同社からのみ応募があり、つくばエクスプレス沿線地区土地処分委員会(委員長・楠田幹人副知事)の審査を経て、12月25日に仮契約を交わした。売却価格は66億1532万3676円。

 同社はここに、生活支援ロボットや医療ロボットなどの研究開発・国際認証・実証・社会実装から人材育成までを一体的に推進するロボット産業の拠点、「サイバニックシティ」を創造する。

 多様な業種との協業で、世界から起業家が集まる仕組みを整備し、企業との連携を強化・加速させてグローバルに事業を展開することが可能な拠点を形成するのが狙い。

 構想によると、サイバニクス国際イノベーション推進センターとして同社の本社屋や、生活支援インフラが実装された近未来型高齢者居住施設、国際連携病院のトレーニングセンター、国際会議に対応できるホテル、公園などを配置する計画。

 そのほか周辺には、つくばイノベーション研究所(大学院)やロボット遊歩道、燃料電池自動車の水素ステーションも整備する考え。

 山海社長は「官民が一体となり、地域社会が直面する課題を解決できるまちづくりをしていく」と意気込みを語った。


【①サイバニックシティ構想②街のイメージ】

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