龍ケ崎市シティセールス課はこのほど、道の駅の基本構想を公表した。整備コンセプトを「心に爽やかな風が吹き渡る龍ケ崎での安らぎと賑わいの場づくり」とし、候補地を国道6号沿いの旧京成バラ園跡地付近か、県道243号線沿いの八代庄兵衛新田線馬場台付近の2カ所に絞り込んだ。整備手法は市と道路管理者との一体型で、運営は民間の指定管理者とする方針。来年度に基本計画や候補地の地盤調査、市場調査などに着手する。その後、2017年度に基本・実施設計を策定し、18年度に着工。19年秋口に開催される茨城国体より前のオープンを目指している。
市は市街地の活性化と知名度アップのため、「休憩機能」「情報発信機能」「地域連携機能」を備えた道の駅の整備を考えており、昨年5月に庁内組織の「道の駅設置推進検討会議」を設立。全5回にわたり会議を行い、基本的な考え方を示す基本構想をまとめた。構想の策定支援や事業化に向けた調査は、㈱東京建設コンサルタント(東京都豊島区)が担当した。
基本構想では、①多くの人が集う安らぎの場②認知度アップ・地域情報発信の場③地域資源の活用と交流により地域の元気を創る場-の3つの基本方針を掲げており、災害時には防災拠点となるようにするとしている。
整備候補地は、牛久沼の景観を活かすことを重視し、当初は①国道6号の旧京成バラ園跡地付近②市道佐貫3号線計画地付近(旧日立ライティング龍ケ崎工場)③県道243号線の八代庄兵衛新田線馬場台付近-の3カ所をあげた。インフラの整備状況などを比較検討し、①と③に絞り込んだが、交通量の面で①の方が有力としている。
なお、現況はいずれも更地で、①は河内町との共有地、③は民有地という。
導入する機能については、まず休憩機能として、ゆとりを持った駐車場、24時間利用できるトイレ、牛久沼を臨む休憩室、授乳やおむつ替えのための赤ちゃんの駅を配置する。
情報発信機能としては、道路交通情報や県内および市内の観光情報などを提供する場を設置。
地域連携機能としては、特産品直売所や牛久沼を眺められる飲食施設などを整備するとしている。
さらに防災機能も充実させ、災害時でも水やトイレ、電気などを使用できるようにする。
スケジュールでは、来年度早々に基本計画を指名競争入札で発注する見通し。その中で候補地や施設配置を決定していく。
併せて新たに外部の有識者からなる検討会を立ち上げ、意見を基本計画に反映させる考え。
そのほか次年度には、管理運営調査(市場調査)や地盤調査も発注される予定。
また、基本計画がまとまり次第、運営会社の選定にも着手したいとしている。
【①建設候補地②スケジュール】