重仮設資材リース業のヒロセ㈱(東京都江東区)は、㈱廣瀬(新潟市西区)が新潟市南区で施工する中ノ口川橋橋台工事で「ヒロセメガビーム(高強度腹起材)」の現場見学会を開いた。見学会はヒロセと廣瀬の共催で開かれ、発注者やコンサルタント業者などおよそ70人が参加した。
同現場で採用されたヒロセメガビーム工法は、従来の腹起材に加え、高強度な腹起材(H800×400×16×36)を使用し、切梁を無くすことで、大空間を確保した地下工事の施工を可能にした。
橋台の施工において障害となる切梁が無いため段階施工ではなく、一度に掘削から橋台上方までの組立てが進められることから工期の短縮が図られる。またクレーン作業の減少や視野の確保により安全性も飛躍的に向上する。
㈱廣瀬が施工する同現場では、河川区域内での施工であり施工期間が制限され、工期短縮が求められていた。従来の山留工と比較して同工法の採用を決めた。
県内では、県佐渡地域振興局発注の宮脇橋橋台工事で採用されており、橋脚・橋台の新設工事以外にも、既設躯体の撤去工事や地下埋設物設置・撤去工事などでの活用も期待される。
ヒロセメガビーム工法は、このほど国土交通省の新技術活用システム(NETIS)にも登録された。