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新環状道路北部区間広瀬~桜井間2キロ/新規事業化候補に/16年度予算成立時に決定へ

2016/03/04 山梨建設新聞

 国土交通省による新山梨環状道路北部区間の広瀬~桜井IC間が、2016年度の新規事業化候補箇所に選定された。同省では新規事業採択時の評価手続きを開始。今後、知事意見や第三者委員会での審議を経て評価結果をまとめ、国の予算成立時の実施計画で事業化を決定する。

 新規事業化の候補箇所は、新山梨環状道路の笛吹市石和町広瀬から甲府市桜井までの2㎞。事業費は約230億円。標準断面は、幅員18・25m(4車線)で、車道3・5m×4、中央分離帯1・75mなど。県が整備する環状道路東部区間と(仮称)広瀬ICで接続し、北上して西関東連絡に接続させる計画。

 北部区間の全体計画は、甲斐市宇津谷から笛吹市石和町までの約17㎞。これまで宇津谷から甲斐市牛句まで5㎞が事業化され、15年度は道路設計や環境調査を推進している。

 国交省では3月1日に、新規事業化について県知事への意見照会を開始。社会資本整備審議会道路分科会の小委員会と事業評価部会の審議を経て評価結果を公表。国予算案の審議を経て、予算成立時の実施計画で新規事業化を決定する。

 県では北部区間の整備について、甲府都市圏の渋滞解消や27年のリニア開業による経済効果を県全体に波及させるため重要な県政課題として事業化を要望していた。

 広瀬から桜井IC間が新規事業化候補箇所に選定されたことについて、後藤斎知事は「大変喜ばしく思うとともに、国をはじめご尽力いただいた県選出国会議員の皆さまへ深く感謝申し上げる。今後は、北部区間の全線の速やかな事業化と、リニア開業までに新山梨環状道路の全線開通を目指し、国へ要望してまいります」とコメントした。



【図=新山梨環状道路北部区間概要図】

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