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山梨県甲府市

甲府市中道北小 用地選定7月にも決定

2016/06/23 山梨建設新聞

 リニア中央新幹線のルートが敷地を横断する中道北小学校について甲府市教育委員会は7月にも、第5回目の移転住民説明会を開催し、用地選定を決める考えだ。前回の説明会では、6月中に用地選定を行う予定だったが、まだ住民の理解が得られていないと判断し、1カ月程度先送りにした。

 市では、ことしの5月に第4回目の中道北小学校移転住民説明会を開催。市事務局側が移転候補地として、リニア中央新幹線軌道予定ルートと中央自動車道、国道140号の三方向に囲まれている現校舎南側の排水機場周辺(Bエリア内)をあらためて提示した。

 出席した住民からは「騒音や磁場、景観も良くない」「中央道南側(Bエリア内)や現校舎の北側(Aエリア内)に建設できないのか」「(排水機場周辺)提示した候補地に学校を造るのはおかしい。リニア整備は国家プロジェクトだ」といった意見が多数出ていた。

 過去に提示した移転候補のエリアは次のとおり(エリアCを除く)。

 【エリアB】(現地の南側)

 ◆第1回説明会で、現地周辺で検討という考え方に着目し、同エリアの北側から選定する。児童館や駐在所からあまり離れない場所で、地震などの際の避難所機能を考慮すると、「中央自動車道より北側で選定することが妥当」とした。

 【エリアA】(現地の北側)

 ◆農振法に規定する土地改良等「笛吹川沿岸地区(2012~21年)」を実施中。事業終了後、8年間(2029年まで)は、農用地区域の解除は原則として不可能。このエリアでの農地転用は困難であることが判明し、同エリアから「候補地案は選定しない」ことにした。

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