記事

事業者
民間建築情報

東邦アーステックが天然ガス採掘基地を計画

2016/07/28 新潟建設新聞

 ㈱東邦アーステック(新潟市西区黒鳥1450)は、新潟市西蒲区西川地区で、水溶性天然ガスの新規開発を計画する。新たに採掘基地3カ所、12坑井と圧入基地3カ所12坑井を展開するほか、ヨウ素濃縮プラントを建設する。順調なら2018年度にも、坑井掘削および生産設備の建設工事に着手したい考えで、施工者は17年度中に選定する見通し。水溶性天然ガスの開発は、地盤沈下への影響から1971年に新規掘削が規制されている。新たな開発にあたり、26日には「水溶性天然ガス新規開発による環境影響検討会」が開かれ地盤沈下を含む環境への影響を審議した。

 同社では、新潟市西蒲区西川地区で、新たな水溶性天然ガス井戸の採掘を計画。全量還元方式による水溶性天然ガスの生産を行うとともに、ヨウ素濃縮液の製造施設を設置する。天然ガスの採掘基地は、西川地区の未開発地で、試掘井を含む採掘基地3カ所12坑井と圧入基地3カ所12坑井により行う。

 工事は第1期と第2期に分けて実施し、第1期工事では、坑井掘削および生産設備としてヨウ素プラント2基の建設と4基地15坑井を掘削。第2期工事では、ヨウ素プラント1基と2基地7坑井を掘削する。

 また10月からは国道116号沿いの2カ所で、試掘に向けた準備工事に入り、来年2月ごろまで、掘削工事や揚水試験などを進める。

 試掘の結果や、検討会からの意見にもよるが、同社では、第1期工事は18~19年度で進め、20年度の操業開始。第2期工事は24年度に着手し、25年度の操業を目指す。

 環境検討委員会の初会合では、同社より、事業計画が説明された。県では今後、試掘の結果に対する有識者からの意見を踏まえて計画を評価する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら