北陸地方整備局や新潟県、市町村ら管理者が橋梁などの点検や補修に向け意見交換を行う、新潟県道路メンテナンス会議(会長・大江真弘北陸地整新潟国道事務所長)の第1回会合を開催した=写真=。橋梁の点検については、本年度の予定箇所を含めると、おおよそ半数が完了することを報告。全体的には当初の計画通り進んでいるが、緊急輸送路をまたぐ橋の点検割合36%に比べ、跨線橋の割合が22%と低いため、今後、鉄道事業者と調整を図ることを確認した。
昨年度のすべての管理者をあわせた点検結果=表=では、判定区分Ⅳ(緊急に措置を講ずべき状態)が1橋(0・02%)、同Ⅲ(早期に措置を講ずべき状態)は1048橋(22・9%)、同Ⅱ(長期的な修繕コスト低減から措置を講ずることが望ましい状態)が2249橋(49・1%)―であることを報告。
点検計画によると、本年度は▽橋梁=5778▽トンネル=96▽道路附属物等=355―で予定。これらがすべて実施されると、点検の完了率は、橋梁が約50%、トンネルは約56%、道路附属物等で48%―となる。
跨線橋については、JR東日本との協定において、2014年度から18年度までの5カ年で240カを計画に盛り込んでいるが、14年度17橋、15年度42橋と、17年度までの実施率は約25%。本年度は63橋を予定しているとした。
「最優先で点検すべき橋梁のうち、実施できなかった原因を確認したほうが良いのでは」との声もあがった。
今後、9月ごろに幹事会、17年2月ごろに第2回会合を予定している。