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千葉県県土整備部

Ⅰ期区間が本年度供用開始/国道464号北千葉道路/環境アセス関連調査など

2016/08/25 日刊建設タイムズ

 県県土整備部道路計画課は本年度、事業費25億2720万円で北千葉道路建設事業を進める。事業費の内訳は、印西市~成田市間が22億6150万円、西側の市川市~鎌ケ谷市間が2億6570万円。印西市~成田市間では、印西市若萩~成田市北須賀間のⅠ期区間約4・2㎞について舗装工や道路改良工、安全施設工などを行い、本年度末の暫定2車線での供用開始を目指す。市川市~鎌ケ谷市の西側区間では、粟野バイパスの用地買収や環境アセスメント関連調査などを進める。

 北千葉道路の東側では現在、印西市若萩~成田市大山の約13・5㎞区間について、Ⅰ期とⅡ期に分けて事業を進めている。Ⅰ期区間は印西市若萩~成田市押畑の約9・8㎞で、このうち印西市若萩~成田市北須賀の約4・2㎞が県施工区間、成田市北須賀~成田市押畑の約5・6㎞が国施工区間。

 印西市若萩~成田市北須賀の県施工区間約4・2㎞区間は、本年度末に下り線を主体に暫定2車線で供用を開始する予定。同区間では2013年5月に成田市北須賀~成田市船形間約1・8㎞が暫定2車線で供用を開始しており、同区間と合わせると約6・0㎞がつながり、地域の活性化に期待がかかる。

 国施工区間の約5・6㎞のうち、成田市船形~押畑の3・8㎞で現在、事業を実施中で、暫定2車線での18年度開通に向けて工事を全面展開している。本年度は事業費37・1億円で、道路設計、環境調査、大谷津ほか函渠工、北須賀~押畑地区改良工、、北須賀~押畑改良舗装工、松崎ランプ橋上下部工などを実施する。

 また、成田市押畑~成田市大山のⅡ期区間約3・7㎞については、用地買収などを進める予定。同区間は07年度に事業着手し、09年度から用地買収に着手した。全体事業費421億円(うち工事費400億円)のうち、これまでに約35億円(同16億円)を投入。15年度末の進捗率は9%となっている。

 同区間では(仮称)取香川橋、(仮称)土屋橋、(仮称)下金山橋、(仮称)国道51号横断橋の4橋が計画され、14年度に道路とともに詳細設計が委託された。設計は、取香川橋がパシフィックコンサルタンツ、土屋橋がいであ、下金山橋が建設技術研究所、国道51号横断橋がエース。道路詳細設計は、起点側が中央コンサルタンツ、終点側をいであがそれぞれ担当した。

 一方、東京外環道路と結ぶ市川市~鎌ケ谷市間の西側9・2㎞については、昨年度から国が直轄で調査に着手。本年度は環境アセスメント調査などを進める。県は、環境アセスメント関連調査や、将来北千葉道路の一部として機能する国道464号粟野バイパスの用地買収、埋蔵文化財調査などを実施する。

 国の調査は首都国道事務所が担当。同事務所は「北千葉道路(市川~鎌ケ谷)整備方策他検討業務」の簡易公募型プロポーザルを実施し、6月27日に三菱総合研究所・国際航業JVに3700万円(予定価格3770万円)で業務を委託した。内容は市川市~鎌ケ谷市間9・5㎞について、これまでに実施している効果的・効率的整備方法の検討結果を広く沿線住民に説明する方策の検討や資料作成を行う。委託工期は17年3月31日。

 国道464号北千葉道路は、常磐道と東関道(水戸線)のほぼ中間に位置し、東京外環道路から千葉ニュータウンを経て成田空港を結ぶ全長約43㎞の幹線道路。北千葉道路の整備により、首都圏北部や県西地域と成田国際空港間のアクセス強化、沿線地域相互の交流および連携の促進、物流の効率化など地域の活性化が期待される。

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