ドボジョを応援するネクスコ東日本は、7日と8日に新潟県内で女性技術者による女性技術者のための現場見学会および交流会を開いた。
全国の女性技術者で組織される一般社団法人、土木技術者女性の会の協力を得て、ネクスコエンジニアリング新潟を中心に企画され、受発注者双方の女性技術者や建設、土木を学ぶ女子学生などおよそ30人が参加した。
7日には、上信越自動車道の4車線化事業として進む橋梁やトンネル工事の現場を見学し、金谷工事を担当した福田組の数間藍氏が工事概要や自身の作業内容を紹介。普段は、女性のいない職場に「これだけ集まるのはビックリです」と話す。また滝寺第一橋、天神堂トンネルでは、ネクスコ東日本信越工事事務所の女性技術者2人が説明にあたった。
今回、見学した現場は、橋長100mを超える上部工やNATM工法のトンネル工事、連続充腹アーチ橋など、いずれも注目する点が多い工事だが、最もドボジョの興味を引いたのは矢代工事で、大本組が見学者用に設置した「快適トイレ」だった。
今月から入札手続きを進める直轄土木工事で原則、導入されるのは織り込み済み。広い室内空間を確保した男女別の洋式水洗トイレで、女性用はピンクであしらわれ清潔感に溢れる仮設トイレに「うちの現場にも、お願いしてみようかな」との声も聞かれ、写真を取るなど熱心に見学していた。
土木技術者女性の会東日本支部の北原正代支部長は「昔に比べて若い人が増えた。ドボジョの言葉ができてから機運が高まっており、継続したい」と語る。同会では、今後も見学会、セミナーなどを通じて女性技術者の活躍支援と育成を図る。
【写真=聞き手、説明側ともドボジョ】