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千葉県県土整備部

有料道路事業活用を/北千葉道路西側区間/知事が国交大臣に要望/全線の直轄編入も

2016/11/22 日刊建設タイムズ

 森田健作知事は21日、沿線市と合同で石井啓一国土交通大臣と面会し、「北千葉道路の全線直轄編入及び有料道路事業活用」を要望した。要望では、これまでの全線の直轄編入や西側区間(小室IC以西)の一般部の併設に加えて、早期整備のため、西側区間の有料道路事業制度の活用を求めた。

 北千葉道路は、東京外かく環状道路(外環道)と国道16号、成田国際空港を最短ルートで結び、沿線にある千葉ニュータウン、成田ニュータウンを連絡する道路。東京外かく環状道路と結ぶ西側の市川~鎌ケ谷間9・2㎞について、昨年度から国が直轄で調査に着手。本年9月に国が調査状況を県に報告した。

 調査では、市川~鎌ケ谷間の基本的な考え方として「国際空港へのアクセスや周辺の高速道路ネットワークを踏まえ、効果的・効率的な整備方法を検討する」こととし、構造形式は基本的には高架式や掘割式を想定。今後の検討課題として①構造形式の適用範囲②一般部と専用部の連結位置③市川~鎌ケ谷間を規格の高い道路で整備した場合の鎌ケ谷以東の構造④整備手法――などを挙げ、引き続き、国、県、沿線市が連携し、地域との合意形成を進めながら取り組むことを確認した。

 要望の概要は次の通り。

 【北千葉道路の全線直轄編入及び有料道路事業活用化に関する要望】

 現在、全体約43㎞のうち約22㎞が開通済み。約12㎞については、国の協力を得ながら事業を進めている。

 残る外環道から鎌ケ谷市間約9㎞については、国により調査が進められており、本年9月に調査の状況報告を受けた。

 調査報告において、北千葉道路に求められる機能として提示された広域高速移動強化を確保するためには、西側区間(小室IC以西)を規格の高い道路で整備し、さらに早期整備実現のため、有料道路事業を活用することが必要と考える。ついては、北千葉道路の早期全線開通の実現に向けて、次の事項についてお願いする。

 ▽北千葉道路の西側区間(小室IC以西)については、広域高速移動強化のため、専用部と一般部を併設した規格の高い道路で整備すること。

 ▽全線開通の実現に向け、西側区間(小室IC以西)の早期事業化を図るとともに、全線の直轄編入を図ること。

 ▽北千葉道路の早期整備のため、西側区間(小室IC以西)について、有料道路事業制度を活用すること。

 ▽道路予算全体を増額し、必要な予算を確保すること。

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