北陸地質調査業協会と北陸地方整備局は先月29日、新潟市のホテルオークラ新潟で意見交換会を開催した=写真=。予備設計などの段階で、地質リスクに対する調査を検討してほしいとする提案など10項目が議題としてあげられた。
意見交換は公開で開催。地質リスク調査・検討、計画策定については、「地質や地盤から生じるリスクを回避するため、コスト縮減という面からも地質リスク調査検討業務などを発注してもらいたい」と提案。北陸地整は「大規模な事業が対象と理解している。事業の規模に応じ適切に対応したい」と回答した。また、「道路では軟弱地盤などが検討の対象になると考えている。河川では現地の状況を見て検討したい」との考えを示した。
事業量の安定的予算確保については、北陸地整が2017年度予算で対前年度比1%以上を確保するため努力していることを示したほか、長期的には「社会資本整備重点計画」などを策定し、計画的に事業を行っていくことも述べた。
入札関係では、「入札調書の公開が1カ月以上経過している場合があるので、速やかにしてもらいたい」との声があがった。これに対し「出先事務所には、1カ月ごとに確認し適正に公開するよう指導している。今後もすみやかに公開するよう努力する」との意向を述べた。
モノレール運搬や架設などの積算方法については「実測に沿う価格にしてほしい」と要望。これに対し「現在、国土交通省で行っている歩掛りの実態調査を分析して、2018年度から反映される予定だと聞いている」と報告した。