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群馬県高崎市

浜川競技場の第2種公認更新に向けて改修工事

2016/12/10 群馬建設新聞

高崎市は、浜川競技場(浜川町地内)で予定していた第2種公認更新に向けた改修工事を1年前倒し、本年度から始める。12月補正予算案には工事費1億4500万円を計上し、繰越明許費も追加した。予算可決後、早々に入札を行う見通しだ。改修工事では、老朽化の進むトラックなどで全天候舗装型ウレタンの打ち替え工事をメーンに行う。来年4月には第2種公認の審査を受け、5月連休から使用できるようにしたい考えだ。

入札方法は現在検討中。通常であれば簡易一般競争入札となるが、工期などの関係で指名競争入札になる可能性もあるという。

今回の補正で予定する工事は、第2種公認を更新するために事前指導で指摘された改修工事。トラックなどの全天候舗装型ウレタンの改修工事とそれに伴うレーンや各種競技の目印の整備、障害競技などで使用する水濠の改修工事などを実施する。

ウレタンを改修する面積は約7400㎡。現在は基層となる開粒度アスコンの上にt13㎜のウレタンが整備されている。1㎜は摩耗していると想定して、t2㎜を切削して同型ウレタンをt3㎜で敷設する。

トラックにはレーンのラインなどを引き、各種競技のスタート位置やハードルの設置場所などの目印となるピンを設置する。水濠は第2種公認の条件が、深さ70㎝から50㎝に変更。排水などの問題がなければ、規定通りの深さに埋め戻し、着地点などにウレタンを整備する。

同競技場は現在、第2種のうち一部仕様を満たさない「B競技場」として公認されている。本年度末までに第2種の仕様を満たすための改修工事を研屋(高崎市)が行っている。バックスタンドの面積約900㎡を約1900㎡に増築し、収容観客数5000人以上を確保。現在の約2500人から倍にする。さらに芝のグラウンドの幅を75mから73m以内に変更。芝をはがしてウレタンを整備している。当初予算には工事費6700万円を計上。すでに行われている改修工事費との差額から、補正で行う改修工事の前段となる既設のウレタンをはがす工事を随意契約で発注し、工期短縮を図る。

当初の予定では、本年度中に第2種として条件を満たす仕様に改修。来年度、更新に向けて老朽化の進むトラックの改修などを予定していた。工事中は競技場の使用を制限するため、本年度中にまとめて行うことで利用者の利便性に配慮した。

浜川競技場は1983年に建設された、面積約2万7900㎡。ラグビーやサッカーなどを行う天然芝のグラウンドや全天候舗装型8レーンのトラック、面積約1万8000㎡のサブグラウンドなどがある。

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