埼玉県空調衛生設備協会(大原萬彌会長)は16日、今年度4回目の月例会後、『コミュニケーション能力を高め効率良い仕事を目指す』をテーマにした、スキルアップセミナーを、さいたま市中央区の埼玉県管工事会館3階大会議室で開催した。同セミナーは、公益目的事業の一環として実施したもので、会員、県・公社の職員、一般参加者を合わせ約80人が受講した。講師は、キャリアコンサルタントの吉井裕之氏が務めた。
セミナーに先立ち、大原会長は「今年もさまざまな催しがありましたが、賛助会員のご協力による視察研修で、いろいろ勉強させていただきました。また、県設備課や県住宅供給公社の幹部との意見交換では、最低制限価格の引き上げや分離分割発注の拡大など、われわれの要望をお伝えし、おおむねご理解をいただきました。今後も引き続き要望してまいりますので、皆さまのご協力をお願いします。さて、本日のスキルアップセミナーは、社内外のお仕事に役立つものと確信しています。最後までしっかり聞いてください」とあいさつした。
セミナーの開会あいさつでは、業務渉外委員会の大熊忠男委員長が「本日は会員とともに、行政、関係団体、一般から、数多くの方々にご参加いただき、心より感謝申し上げます。建設業の担い手不足に対処するため、官民が協力して取り組んでいますが、当協会も総力を結集して、業界の魅力をPRし、若手入職者を確保して定着させていくことが重要です。人間関係を築いていくためには、コミュニケーションの能力を高めていくことが必要です。講師の話から、コミュニケーションを考えるヒントをつかんでください」と述べた。
講師の吉井氏は、人間関係が転職理由の上位にあることを示してから、コミュニケーションの体系を説明し、コミュニケーションのスタイルにより、コントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザーの4つタイプに分類されることを示し、自分のタイプを自覚し、相手(顧客や上司など)のタイプにより、どのように接すればよいかなどを、図表を使って解説した。そして、詰問や意図のある質問はせず、問題点を指摘して要望や提案をすることの大切さを説いた。
最後は業務渉外委員会の薄田俊治副委員長が閉会の辞を述べ終了した。
なお、セミナーの前に開催された月例会では、大原会長のあいさつに続き、総務委員会の長沼章委員長、企画経営委員会の横田生樹委員長、業務渉外委員会の大熊忠男委員長、広報委員会の宮澤英修委員長が、今年度実施した事業の内容をそれぞれ報告した。